ポッキーを食べながら学ぶ、「おいしい」プログラミング

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いま、未来を生きる子供たちに最も求められているスキルの一つ、それが「プログラミング」だ。世界のあらゆるモノやサービスがITに置き換わっていくなか、プログラミングができる人材に対する需要はあらゆる分野で拡大しており、プログラミングは英語と同様、キャリアの可能性を大きく広げるスキルとなっている。

また、2016年6月に政府が発表した調査によると、日本では2020年には約37万人、2030年には約79万人のIT人材が不足すると予測されている。プログラミング人材の育成は個人のキャリアという観点だけではなく、社会全体にとっても重要なテーマなのだ。こうした状況を受けて、日本でも2020年から小学校でプログラミング教育を必修化する方向で議論が進んでいる。

しかし、初心者に対してゼロからプログラミングを教えるのは、決して簡単ではない。子供だけではなく大人でさえも、その多くがプログラミングを学ぼうと一念発起しては挫折を繰り返しているのが現状だ。

この学習の壁を取り除き、子供にプログラミングを学ぶ楽しさを知ってもらうためには、どうすればよいのだろうか?そこに一つのユニークな回答を用意したのが、お菓子メーカーのグリコだ。

グリコは8月、小学校低学年の子供向けの無料プログラミング学習アプリ「GLICODE」の配信を開始した。このアプリは、市販されている同社のお菓子、ビスコ、ポッキーチョコレート、アーモンドピークのいずれか、または3種類全てを使い、ゲーム感覚でプログラミングの概念を学ぶというものだ。

子供たちは、買ってきたお菓子を決まった向きなどに並び替え、アプリのカメラ機能で撮影することでキャラクターを動かし、ゲームのステージをクリアしていく。お菓子を使ってキャラクターを動かすなかで、プログラミングの基本的な概念となる「sequence(シーケンス):順番に動きを実行」「loop(ループ):指定した動きを指定した回数繰り返す」「if(イフ):条件分岐」などのロジックを自然と学べるのが特徴だ。

無事にステージをクリアすれば、子供たちはキャラクターの操作に使ったお菓子を食べて、次のステージに進むことできる。まさに言葉通り二つの意味で「おいしい」アプリだと言える。

一見しただけで非常にユニークだと分かるアプリだが、そもそもなぜお菓子メーカーのグリコがプログラミングのアプリを作っただろうか。そこにこの取り組みの面白さがある。

お菓子を本業とするグリコにとって、子供たちや子を持つ親は本業の主要なターゲットでもある。だからこそ、子供たちに楽しくプログラミングを学べる機会を提供するという取り組みは、顧客という重要なステークホルダーとのエンゲージメントを強化したい同社にとって重要なCSRの一環でもある。

また、お菓子を使ってゲームができるというアプリそのものの面白さや、その中でプログラミングを学べるという魅力は、子供たちや子を持つ親がグリコのお菓子を買いたくなるフックともなり、マーケティング効果も期待できる。

「お菓子」と「プログラミング」と聞くと一見無関係なようにも感じるが、子供とその親を主たるターゲットとするグリコにとって、このアプリは本業にもプラスとなりうる戦略的なCSRなのだ。その意味で、同社の取り組みは社会的なニーズと自社のターゲット顧客のニーズをうまく組み合わせた好事例だと言える。

なお、この「GLICODE」は総務省のプログラミング教育実施モデル実証事業にも選定されており、9月下旬には東京の小学校で「GLICODE」を使った公開授業も開催予定とのことだ。グリコのお菓子と同じぐらいにプログラミングが好きな子供たちが増えてくれれば、きっと未来は明るいに違いない。

【参照リリース】小学校低学年でも楽しみながらプログラミングを学習できるアプリケーション おいしいプログラミング 「GLICODE(グリコード)」
【キャンペーンサイト】GLICODE