ソーシャルグッドなショッピングを支援するブラウザ拡張機能「DoneGood」

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米国ではサンクスギビングデー(11月第4木曜日)の翌週の月曜日を「サイバーマンデー」と呼んでおり、オンラインショッピングサイトらが年末に向けて大々的なセールを一斉に開始する日となっている。

毎年サイバーマンデーになると多くの消費者がセールを狙って大量の商品をオンラインで購入するため、通販サイト各社の売上も急増する。検索エンジンはセール商品を求める人々でごった返すバーゲン会場と化すのだ。

そんなサイバーマンデーに合わせる形で、米国でショッピングと社会貢献を同時に実現できるユニークなGoogle Chromeブラウザ向けエクステンション(拡張機能)がリリースされた。それが「DoneGood」だ。

このエクステンションは、社会や環境に対してより責任を果たしている企業らの商品を購入したいと考える消費者のオンラインショッピングを支援してくれる機能を備えたものだ。ハーバード・イノベーション・ラボのベンチャーインキュベーションプログラムの一環で、Schwarz氏および共同創業者のScott Jacobsen氏らが開発した。Chromeエクステンションの他にiOSアプリも用意されており、今後はFirefoxエクステンションおよびAndroidアプリにも対応予定とのことだ。

利用するのはとても簡単で、ユーザーはGoogle Chromeブラウザでエクステンションを無料でダウンロードし、いつも通りGoogleやAmazonで欲しい商品に関連するキーワードを検索し、探すだけでよい。

例えばDoneGoodをオンした状態で”men’s dress shirt”などとGoogleで検索すると、そのキーワードにマッチした商品をより社会や環境に配慮した形で製造している企業があった場合、検索結果上にその企業のサイトへのリンクを代替の選択肢として表示する仕組みとなっている。

donegood(※”Google.comで”men’s non iron shirts”と検索時)

ユーザーは、社会や環境に負荷をかけつつ大量生産されている低価格・低品質な商品の代わりに、よりサステナブルでエシカルなブランドが手がける高品質な商品を簡単に見つけることができるのだ。

このエクステンション、ユーザーが手間をかけることなくよりよい選択をすることができる素晴らしい仕組みだが、その裏側ではDoneGoodがどのような基準に基づいてソーシャルグッドなブランドかどうかを判断し、よりエシカルな消費を支援するための代替の選択肢を表示しているかが気になるところだ。

同社によると、開発の当初はBコーポレーションやフェアトレード認証、GOTS認証(オーガニックコットン認証)など様々な社会・環境認証を取得している企業らの精査から始めたものの、調査を進めるうちに、それらの認証を取得していなくても素晴らしい取り組みを行っている企業が多くあることに気づき、現在ではよりホリスティックなアプローチを用いて創業者へのインタビューや専門家の意見など様々な角度からの情報に基づき、ブランドを選定しているという。

Schwarz氏は、ウェブサイト上で「私たちがショッピングに使うお金は、社会の変革に向けて世界でもっとも大きな力を持っているにも関わらず、もっとも活用されていないツールでもある。あなたが(ショッピングを通じて)DoneGoodの会社を支援すれば、彼らの成功につながる。彼らがより成功すれば、より多くの他企業らも追随し、結果的には大きな企業の行動をも変え始めるのだ」と語っている。

市場原理の力を利用して社会をよりよくする最も効率的な方法は、社会にとってよりよい取り組みをしている企業ほどより多くの利益を稼ぐことができる仕組みを作ることだ。DoneGoodは、事業や製品を通じて社会の変革を目指す企業らのプロダクトがより多くの消費者の目に届く仕組みを作ることで、それを実現しようとしている。

特にインターネットの世界では、多大な資本を持つ大企業のサイトや商品が検索結果の上位を独占しており、社会や環境に配慮しながら地道に高品質な製品づくりに取り組んでいる中小企業らのサイトや商品が日の目を浴びることはなかなか難しい。

DoneGoodがそれらの企業とよりエシカルな消費を望むユーザーとの架け橋となることで、オンラインショッピングのルールを変えてくれることを期待したい。

【参照サイト】DoneGood
【Google Chromeエクステンション】DoneGood Chrome Extention
【アプリダウンロード】DoneGood iOS