PPAPから学ぶ、アイデアとイノベーションの本質

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アイデアには「方向的アイデア」と「交差的アイデア」がある。(参照:「方向的アイデアと交差的アイデア」)

また、イノベーションに有効な「模倣」には「複製・差別化」、「再結合」、「移植」といったいくつかのアプローチがある(参照:「模倣のアプローチ〜複製・差別化、再結合・移植〜」)。

2016年、世界的な流行をしたPPAPはこのアイデアの種類と模倣のアプローチについてのいいケーススタディとなり、学ぶことが多い。

 

ペンとアップルとパイナップル、すでに知られている3つの要素を「再結合」することにより、「ペンパイナッポーアッポーペン」という全く新しいものが生まれた。全く新しいものを生んだという点でこれはイノベーションだ。このアイデアを実現した古坂大魔王は「お笑い」と「DJ(音楽活動)」という2つの道でキャリアを積んできた(参照:【実はすごかった】ピコ太郎の正体・古坂大魔王の経歴!DJやコンビ活動も)。2つの道の交差点にいるからこそ実現できた「交差的アイデア」でもある。

PPAPが面白いとなると、多くの人がオリジナルの真似、「複製」を始めた。歌詞はそのまま「複製」されている一方で、タレントや歌手・キャラクターが主語で真似がされるとき、そのコンテンツはオリジナルとの「差別化」も行われている。

歌手 清水翔太の歌アレンジ

キャラクター 死神リュークバージョン

そして次の段階では、PPAPというコンテンンツをプロモーションという場に「移植」する企業も現れた。日本では、Y!モバイル・タマホーム・バイトルにと、PPAPを使ったCMが数多く制作された。生活者のアテンション獲得に有効なこともそうだが、商品・サービスの特徴を2つ以上印象に残すことができるPPAPのフォーマットがCM向きというところもあったのだろう。また、PPAPを模倣した有名人や企業は、人気獲得やマーケティングといった日々の活動の延長であり、彼らの活動にとってのそれは「方向的アイデア」であった。

後付けだが、PPAPの世界的ヒットからはアイデアとイノベーションの本質を垣間見ることができる。