今宵のカクテルを石鹸に。バカルディが提案するサーキュラーエコノミー

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バーでカクテルを作ったあとに残る果物はどのように処理されているのだろうか。「飾り付け用にするなど、飲み物に使わなかった部分もなるべく多く使うようにはしていますが、それでも廃棄する箇所はでてきますね」とあるバーで働く人は語る。

果物の余りを廃棄せずに、最大限活かすよい方法はないのだろうか。そう考えたラム酒メーカー世界最大手のバカルディは、廃棄される果物を利用した石鹸づくりに取り組みはじめた。カクテルを作るときに残ったレモンや、マティーニに使われなかったオリーブから石鹸をつくる。

まず、バカルディはバーに袋を渡し、残った果物をそこに入れておいてもらう。そこに入れられた果物を特別なラボに送り、液状のレモン石鹸に変えてまたバーに戻す。昨年12月に始まって以降、すでに400kgもの果物が集まっており、2,000 もの小袋と400ボトルもの液状石鹸が作られている。カクテルに換算すると実に3,200杯分である。

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バーにしてみても、廃棄物を減らして石鹸が無料で手に入るというありがたい仕組みだ。またこの再利用石鹸はバーの客へのアピールにもなる。持続可能性のある商品やサービスにお金を払いたいと考える客は多く、社会や環境に優しい取り組みを行うバーはそのぶん人気が出る。

この取り組みは、近年欧米を中心に注目を集めている「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」型のビジネスモデルを実践している良い例だ。「取って、作って、捨てる」という従来のあり方を「取って、作って、作り続ける」という新たな仕組みに変えている。

現在この活動はオーストラリアとニュージーランドのみにとどまっているが、サーキュラーエコノミーに貢献するこの活動は世界中で注目されそうだ。じきに日本のバーの片隅にもこの果物石鹸がひっそりと置かれるようになるかもしれない。

【参照サイト】Introducing the world’s first soap made from your old cocktails