ファッションもデータが決める。GoogleとH&Mが提案するオーダーメイド

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大量生産・大量消費の服は安く買えるけどオリジナリティには欠ける。道行く人と簡単に服が被りそうだ。でも一点物やオーダーメイドは高くて手が出ない。そんなジレンマを解決するアプリをGoogleとH&M傘下のIvyrevelが共同開発した。

Data Dress(データドレス)と呼ばれるこのサービスは、アプリがユーザーの位置情報、行動パターンやその他の情報を数週間にわたって収集し、それをもとにしたオリジナルのドレスを提案する。その素材や色、小物類までデータをもとに提案される。今までも、例えばジョギングをするときにアプリが自動的におすすめの曲を推薦してくれるといったサービスがあったが、その技術を服にも適用したかたちだ。

このData Dressは99米ドルから利用可能で、今年の後半にはサービスが開始される予定だ。Ivyrevelの共同設立者Aleksander Subosicは「ファッション業界が変わります。データテクノロジーを用いて一人一人に合わせたデザインを提供します」と語る。

大量生産・大量消費型のファストファッションというH&Mのイメージと「一人一人に合わせたデザイン」という言葉にギャップを感じるかもしれないが、実はこれもH&Mが持つ特徴のひとつだ。実際、同社は「サステナブル・ファッション」やリサイクルなど、社会や環境に配慮した先進的な取り組みで広く知られている。先日も「海洋投棄されたゴミからできた、美しいドレス。H&Mが提案する新コレクション」でご紹介した通りだ。

少し話は逸れるが、H&Mのイメージの幅広さは前にも実感したことがある。H&Mが流行に敏感な若者向けのオシャレファッションというイメージで日本進出していることを知ったときだ。ヨーロッパのH&Mは対象年齢がもう少し幅広く、流行の中心にいる感じでもなかった。例えるならイトーヨーカドーの衣服売り場みたいな感じだったのだけど、たまたまその店舗だったからだろうか。

なにはさておき、Data Dress もH&Mが大切にしている「サステナブル・ファッション」の一つだ。流行り廃りを軸にしてファッションを提供していると店側も消費者側も消耗が激しい。絶えず商品を入れ替える店と絶えず流行を追いかける消費者。アパレル業界もそんな消耗戦から今後は変わっていくのだろうか。

【参照サイト】Fashion gets a digital upgrade with the Google Awareness API
【参照サイト】Code Culture
【参照サイト】Ivyrevel

(※写真:Fashion gets a digital upgrade with the Google Awareness APIより引用)