「おしゃれを楽しむ」が社会貢献になる。50/50キャンペーン

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より多くの人々に寄付や募金といった行動を起こしてもらうには、どうしたらいいだろうか。寄付を募る団体を見てみると、彼らが取り組む現状の社会課題に対する理解を促したり、高い理念を掲げたりして人々に訴えかけているケースが多いが、もっと別の方法はないだろうか。

その解決策の一つが、デザインだ。世界的に著名な50名のデザイナーやイラストレーターがデザインをしたT シャツをオンラインで販売する「50/50キャンペーン」では、その収益の50%がイギリスのチャリティ団体Trekstockに寄付される。Trakstockはガンを発病したイギリスの若者に専門家を紹介するなどのサポートを行う団体だ。

デザインの力を利用することで、ただ単純におしゃれを楽しみたいだけの人も、結果として社会貢献できるようになっている。

このアイデアを可能にしているのが、ウェブ上のプラットフォームEverpressだ。イギリスの会社Expressively Limitedが運営するこのオンライン販売サイトでは、誰でも自分がデザインしたT シャツを気軽に売ることができる。

「個人アーティストが自身のブランドを立ち上げるサポートをします」と紹介されているように、Everpressはアイデアを実現しやすいシステムを導入している。いわゆる前払いが存在せず売り上げに応じて費用を支払うので、デザイナーは低リスクで販売を始めることができ、在庫に頭を抱える心配もない。

50/50 キャンペーンはチャリティを前面に押し出した企画ではない。Tシャツはいかにもチャリティ然としたデザインではなく普段使いに適した作りになっており、デザイナーのファンにしてみればぜひとも手に入れたいアイテムばかりが並んでいる。寄付という明確な目的が無くてもT シャツを購入する人も多くいるだろう。

ちょっとした反発心をエネルギーに寄付を促すACLUダッシュボタンの事例もあるように、人々に明確な意識がなくとも結果としてチャリティに貢献できるような仕組みを作ることで、より寄付の裾野を広げることができる。いい意味で慈善活動のハードルを下げるというのも一案だ。

【参照記事】50/50
【参照サイト】Everpress

(※写真:Introducing 50/50より引用)