自分だけの美術館を持ち歩くアプリ、SMARTIFY

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美術館を楽しむコツのひとつは、個人的に好きな作品を見つけることだ。教科書に載っているかどうかや展覧会でクローズアップされている作品かどうかなどは気にせずに、仮に自分が画商だったとしたら購入したいと思うかという目線で作品を探すのだ。

だが、せっかくお気に入りの作品を見つけても、ひとたび美術館を出てしまえば記憶はどんどん風化していってしまう。これぞ、と思った作品を後からいつでも見返すことができれば、その芸術を常に身近に感じることができるのではないだろうか。

SMARTIFYは、美術館を訪れた人が展示作品をスマホにかざすだけで、その作品の背景にあるストーリーや詳細を読むことができるというアプリだ。作品の読み込みには高度な画像認識技術と拡張現実(AR)の技術が用いられている。気に入った作品は自分だけのデジタルコレクションとして保存しておくことも可能だ。

美術館には作品の解説をしてくれる音声ガイドがあるのが一般的だが、ガイドを持ち帰ることはできない。また、気に入った作品はスマホで撮影すればコレクションを作ることもできるが、そこにはストーリーは紐づかない。SMARTIFYならこの両方の問題を解決してくれる。

現在このアプリはオランダのアムステルダム国立美術館など4 つの美術館やアートフェアで使用できる。芸術家や美術館の著作権にも配慮して運営されており、アプリに増やしてほしい作品をSMARTIFY 製作チームに伝えると権利に支障のない範囲で対応してくれるそうだ。

テレビ東京の「美の巨人たち」などを見ているとわかるが、作品や作家の背景を探るという行為はちょっとした暇つぶしになる。作品を通して作家の家族への思いを読み解くとか、時代を超えたメッセージが隠されている作品だとか、いまさら確認のしようが無いことを推理しては悠久のロマンに浸るのだ。SMARTIFYを活用して一歩踏み込んだ知識をパッと参照できるようにしておくと、そんな通人たちの仲間入りができるかもしれない。

【参照サイト】SMARTIFY