雨の道に彩りを。水中の生き物が浮かび上がるProject Monsoon

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雨の日の街はモノトーンだ。太陽の光は差し込まず、空は灰色。傘を手に俯き加減に歩く人々の視界に入るのは一面のアスファルト。水は生き物にとって貴重な恵みだが、この灰色の景色の中ではそんなことも忘れてしまいそうだ。

韓国のソウルも普段は彩り豊かな街だが、モンスーンが訪れる3週間は特に雨が降り注ぎ、街から色が消える。この街に色を取り戻したいと考えた大学のクリエイティブチームは、色の専門会社Pantoneの力を借り、雨が降ると道路に巨大アートが浮かび上がる企画Project Monsoonを立ち上げた。

このアートは、水に濡れると色が現れる特殊な絵の具を用いて描かれている。また川の流れを尊ぶ韓国の文化に触発され、このプロジェクトでは鯨、亀、魚といった水中の生き物が道の上を泳いでいるかのようなデザインを採用している。まさに雨の日にぴったりな、カラフルかつ水のありがたみがよく分かるデザインだ。


(※画像:Project Monsoonより引用)

Project Monsoonではオンラインギャラリーを展開しており、モンスーン期間中もその後も、この路上アートがどこに描かれているか地図と写真を確認できるようになっている。そのため偶然通りかかることができなかった人も、これを見ればアートが現れる場所に向かうことができる。雨の日にはいつも以上に人が集まる賑やかな場所になるのかもしれない。

ついつい出かけるのが億劫になる雨の日。Project Monsoonを見に行けばそんな億劫さも少しは吹き飛ぶかもしれない。そして晴れの日にはその存在を忘れてしまっても、足元に潜む生き物たちは次の機会をじっとうかがっているのだ。

【参照サイト】Project Monsoon