コウモリのためのAirbnbが登場。自宅を害虫から守ってくれる「BatBnB」

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夏もいよいよ佳境に入り、蚊に刺されたり蚊を叩いたり、闘いをくり広げる時期である。ところで、捕食者の数が激減するとその動物に食べられていた生き物が過剰に繁殖するという生態系の問題はよく知られるところだ。とある動物を忌み嫌うせいで蚊が過剰に増えているとしたら、見過ごせない話ではないだろうか。

アメリカのスタートアップPoint Line Plane LLCが作成したコウモリのための小さな家「BatBnB」を自宅の庭に設置すれば、コウモリが蚊などの虫を大量に食べてくれる。一般的にコウモリは一晩で数千もの虫を食べることができるため、その効果は絶大だ。近年世界中で数の減少が見られるコウモリにとっても、天敵から狙われにくい寝床があれば、より安全に繁殖できることだろう。

目と鼻の先にコウモリの家を設置するのは危険で不衛生だといった声が挙がりそうだが、全て誤解に基づいた過度な心配だ。狂犬病ウイルスを持つコウモリは全体の0.05% 以下で、それにより人が死に至る確率は著しく低い。ティーカップより小さいぐらいのサイズのコウモリが人間に傷を負わすという話はまず聞かないし、我々が想像するよりもずっと清潔な生き物なのだ。出産も年に一匹というペースが一般的だ。

百聞は一見に如かず。コウモリに対するネガティブなイメージが消えない人も、一度試してみれば納得がいくのではないだろうか。BatBnBは見た目もスタイリッシュにデザインされているため、家の外壁を飾る装飾としても上手く機能する。コウモリが眠る昼間は蝶や蜂が授粉に精を出し、夜中にはコウモリが起きて害虫を駆除する。多様な生き物が互いのテリトリーを邪魔することなく共存し、庭の綺麗な自然が守られるのだ。

コウモリのためのAirbnbとも呼べる「BatBnB」は、生態系の保全に役立つうえに人間の暮らしも快適にしてくれる、とてもユニークなアイデアだ。コウモリは野生動物なのでペットになるわけではないが、独立した生き物としてリスペクトを払いつつ、お互いに利益をもたらす形で共生していくのがよいだろう。

【参照サイト】BatBnB

(※写真:BatBnBより)