消費電力は100分の1。オランダ生まれの地下に埋めるエコ冷蔵庫「Groundfridge」

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どの家にも必ずある冷蔵庫。現代の暮らしに欠かせない必需品だが、同時に最も消費電力が多い電化製品の1つでもある。節電のためには省エネ性能や容量などを常に考慮しなくてはならず、家電メーカーも日々品質改善に努めている。

一方、西欧では地下室が冷蔵庫の役割を一部果たしている。地下室の比較的低い温度を利用して、野菜や食料品を一定期間保存できるのだ。この伝統的な地下室を革新的な製品にしたのが、オランダ生まれのGroundfridgeだ。

2015年にDutch Design Awardにノミネートされた、ほとんど電気がいらない地下冷蔵庫Groundfridgeは、冷蔵庫の電力消費問題を解決してくれる。

Groundfridgeは、地下温度を利用して空気を循環させ、冷蔵庫内を常に10~12度に保つ仕組みで、果物野菜、ワイン、チーズなどを貯蔵するのに最適だ。ポリエステル製で300㎏。運搬設置がしやすく、設置にあたっては特別な許可も必要ない。

設置の際は土を掘り、Groundfridgeの上に1mほど土をかける。2つの扇風機を使って空気を循環させ、冷蔵庫内を低温に保つ。1つの扇風機は冷蔵庫の上部に溜まった温かい空気を外に出し、管で空気を一番下まで送って冷却する。そして、冷却された空気は冷蔵庫の中に再び送られる。もう1つの扇風機の役割は新鮮な空気の吸入だ。夜に冷たい空気を取り入れ、冷蔵庫をよく冷やす。Groundfridgeは湿度も調整できる。

Groundfridgeの容量は、7,85立方メートル。大人が2人入れる大きさだ。容量は3000リットルで、家族用の大型冷蔵庫12個分に相当し、食料を500㎏貯蔵できる。普通冷蔵庫12個分の年間電力消費量は3750kWhだが、Groundfridgeは扇風機に40kWh消費するのみである。なんと、普通冷蔵庫の1%の電力量で済むのだ。

いかに持続可能な形で電力を生み出し、消費するかは現代社会の大きな課題だ。このオランダの会社Floris Schoonderbeek が創った地下冷蔵庫は、地下温度を上手に利用することで消費電力量を最小に抑え、この問題に新たな解決策を提示している。

Schoonderbeek氏はこう語る。「世界は変化する。我々のニーズも変化する。この新しいニーズに答えていきたい。創造的な生活とよりよい世界のために、解決策を見出すのだ。その出発点は、経験、機能性、そして耐久性だ。」

たくさんのアイデアが詰まったGroundfridge。食事の準備も楽しくなりそうだ。

【参照サイト】Floris Schoonderbeek

(※写真提供:Floris Schoonderbeek