ガーナの若者に未来を運ぶ。竹でできた地球に優しい自転車

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現在、最もエコな移動手段として注目されているのが自転車だ。世界各国で自動車から自転車での通勤を促す政策や、自転車道の整備などが進められている。しかし、さらにそこから一歩踏み込んで、自転車そのものをよりエコな素材で生産し、地球にも社会にもポジティブな変化をもたらそうとしているプロジェクトがある。

ドイツの自転車メーカー、my Booがガーナで作っているのは、竹でできた自転車だ。

同社が掲げるモットーは「持続可能性」と「社会性」、そして「独自性」だ。

竹製の自転車は、竹そのものの持続可能性を最大限に活用したプロダクトだ。竹は世界で一番成長が早い植物で、わずか2年間で自転車の製造に必要な高さまで成長する。また、二酸化炭素を多く吸収する竹は、気候変動対策の一助にもなる。そのなかでもガーナ産の竹は特に強度が高く軽いため、自転車によく適しているという。移動手段そのものに生産可能な自然を利用しているのが特徴だ。

また、my Booは環境への配慮だけではなく社会への影響も大切にしている。ガーナの大きな社会問題の一つは、若者の高い失業率だ。同社はこの課題解決にも取り組むべく、ガーナの若者の就労支援を手がけるNPOのYonso Projectと共同で事業を行っている。Yonso Projectから発生した全ての収益は、奨学金をはじめとする様々な教育プロジェクトに使われる。また、my Boo自身も30人のガーナ人社員を雇用しており、彼らが十分な給料を受けとりながら将来への希望を持てる仕事に就く機会を提供している。

さらに、Yonso Projectでは、ガーナの多くの子供達に良質な教育を提供するため、2016年から学校を建設中だ。学校建設の進捗状況は、my Booのブログで発信されている。

そして、この自転車の特徴は、何といっても「竹でできている」という独自性にある。自然の温もりが感じられ、レトロで人目を惹く竹の自転車は、環境や社会に優しいだけでなく機能面も優れており、とても魅力的だ。

my Booは、創設者が大学時代に木製品に関心を持ったことから2012年に生まれた若い会社だ。そして、このエネルギッシュな若い会社が、今、ガーナの若者に未来を運んでいる。

【参照サイト】my Boo
【参照サイト】Yonso Project

(※写真・資料提供:my Boo