カラスが街を綺麗にする。吸い殻を入れると餌が出る「Crowbar」

Browse By

世界では毎年4.5兆本もの煙草の吸い殻が捨てられている。そして吸い殻の98%はプラスチックでできており、自然分解するには10年もの歳月を要することもある。その間ゴミは道を汚し続ける。街の隅から隅まで素早く吸い殻を拾い集め、綺麗な景観を維持する方法はないだろうか。

オランダのスタートアップCrowded Citiesは、カラスを訓練して捨てられた吸い殻を回収するプランを立てている。Crowbarという機械に吸い殻を入れればピーナッツが出てくる仕掛けになっており、カラスが餌欲しさに街中の吸い殻を拾ってきてくれるというアイデアだ。カラスは知能の高い動物として知られているので期待ができる。

カラスに仕組みを学習してもらうため、Crowded Citiesは4つのステップを準備している。まずCrowbarに餌があることを学ばせ、次にここに来たら機械から餌が出てくることを示し、ふとした弾みで置いてある吸い殻を入れたら餌が出てくることに気付かせ、最後には周辺の吸い殻を自主的に拾ってきてくれるようにする。

このプランはまだ試験段階で、上手く機能するかは分からない。仕組みに気が付いたカラスが他のカラスと広く情報を共有すれば効果的だが、秘密の餌場として誰にも伝えなければ街中の吸い殻は回収できそうにない。また吸い殻には有毒物質が含まれているため、それを頻繁にくわえて運ぶカラスの健康に関する懸念もある。Crowded Citiesはカラスに悪影響が出ないか観察を行うという。

Crowbarのアイデアは、実はカラスに落ちているお金を拾ってきてもらうCrow Box という機械にインスピレーションを受けている。お金を集めるという私欲も悪くないが、FAQによると「お金持ちにはなれないでしょう」とのこと。吸い殻以外のものを拾って来させたり、カラス以外の動物を訓練させたりと色々な変化をつけられるので、せっかくであれば何か公共の福祉のために知恵を絞ってみるのも面白そうだ。

【参照サイト】Crowded Cities