【まとめ】クラフトビールのブルワリーが考えた、ソーシャルグッドなアイデア7選

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最近、日本でも女性の間で人気が高まっている「クラフトビール」。大量生産ではなく、地域の小規模なブルワリー(醸造所)が丹精を込めて作る個性豊かなクラフトビールは、ブルワリー独自のこだわりやお洒落なパッケージ、幅広い味を楽しめる点が魅力だ。

そんなクラフトビールのブルワリーの中には、おいしいビールづくりだけではなく、ビールづくりを通じて社会をよりよくするユニークな取り組みを行っているブルワリーが数多くある。本日は、そんなソーシャルグッドなブルワリーを7つご紹介したい。

01. 天災を恵みに変える!雨水からビールをつくる「Hemelswater」

天災を恵みに変える!雨水からビールをつくる「Hemelswater」

国土の4分の1が海面下にあり、3分の2が洪水リスクの高い地域となっているオランダのブルワリー「Hemelswater」は、アムステルダムにあるフォルクスホテルの屋上で雨水を集め、その雨水からビールを作っている。都市洪水の予防とビールづくりを兼ねるというユニークなアイデアだ。

02. 空き瓶をリサイクルして砂にするブルワリー「DB Breweries」

空き瓶をリサイクルして砂にする。廃棄物削減と砂浜保全を同時に行うブルワリー

ニュージーランドのブルワリー「DB Breweries」が開発したのは、廃棄用のビール瓶をリサイクルし、人工の砂を作り出すという装置だ。空き瓶をリサイクルして廃棄物を削減しつつ、海岸の自然を守るという環境に配慮した取り組みになっている。

03. ロンドン発、廃棄予定のパンからビールをつくる醸造所「TOAST」

ロンドン発、廃棄予定のパンからビールをつくる醸造所「TOAST」

ロンドンに拠点を置くブルワリーの「TOAST」は、ベーカリーや食品工場などから廃棄予定となっているパンを回収し、そのパンを使ってビールの製造に取り組んでいる。食品廃棄物を減らし、おいしいビールをつくるというアイデアだ。

04. BrewDogが計画する、米メキシコ間の国境をまたぐビアバー

壁ではなく繋がりを。BrewDogが米メキシコ間の国境をまたぐビアバーを計画

スコットランド発のクラフトビールブルワリー「BrewDog」は、米メキシコ間の国境に壁を作ろうとしている米トランプ大統領の政策に対する抗議の意味を込めて、国境をまたぐビアバー”The Bar on the Edge(境界線上のバー)”を設置するというアイデアを発表した。

05. アメリカの気候変動対策に抗議するビール「Make Earth Great Again」

アメリカの気候変動否定に抗議するクラフトビール「Make Earth Great Again」が誕生

BrewDogは今年の12月、再び違う形でトランプ政権に抗議の声を上げた。気候変動対策に関する国際合意「パリ協定」を離脱したアメリカの政策を批判する意味で、トランプ大統領のキャッチコピー「Make America Great Again」に対する皮肉も込めて、セゾンビール「Make Earth Great Again」の販売を開始したのだ。

06. ニューヨーク発、ブルワリーの廃水で魚を養殖

ブルワリーの廃水で魚を養殖。ニューヨークで始まったサステナブルな異業種コラボ

ニューヨークのウェストフィールドにあるクラフトビールブルワリーの「Five & 20 Craft Spirits and Brewing」は養殖スタートアップの「TimberFish Technologies」と提携し、独自の養殖施設をオープンした。ブルワリーの蒸留時に出る廃水を活用して魚の餌を作り、魚を育てるという新たな取り組みだ。

07. カールスバーグが開設したカーボンフリーのブルワリー

カールスバーグ、スウェーデンで初のカーボンフリーブルワリーを開設

デンマークのビール醸造大手カールスバーグは、スウェーデンに同国初となるカーボンニュートラルのブルワリーのオープンを発表した。このブルワリーは電力の100%がバイオガスとグリーンエネルギーによって賄われ、CO2排出量はゼロとなる。

まとめ

いかがだろうか?世界には数多くのクラフトビールブルワリーがあるが、ビールを通じていかに人々を幸せにし、社会をよくするかを考えながらビールづくりに励んでいるブルワリーのアイデアは、どれもユニークで素晴らしいものばかりだ。ソーシャルグッドなクラフトビールを楽しみながら、自分は社会が抱える課題に対して何ができるのかを考えてみるのもよいだろう。

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