3年で1,000台へ。シンガポールではじまった、過去最大規模の電気自動車シェアリング

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温室効果ガスの増加により地球の平均気温は上がり続け、異常気象が頻発している。世界各国が対策を取らなければ、2100年までに地球の平均気温は最大4.8度上昇し、世界中で甚大な被害が起こりうると予測されている。

気候変動を食い止めるために、世界中の都市で環境に配慮した交通インフラづくりが進んでいるが、シンガポールでは12月12日から同国で初となる大規模な電気自動車のシェアリングサービスが始まった。このサービスは、自家用車に依存せず公共交通機関の利用を促すためにシンガポール政府のプロジェクトの一環として取り組まれているものだ。

電気自動車は、臭いや騒音も出さず環境に優しい車であることはすでにご存知だろう。この電気自動車をシェアすれば、自動車自体の料金や月々の駐車料金、保険などに頭を悩ませないで済むというメリットにも繋がる。環境に配慮した電気自動車に興味はあるが、値段が高くて手が出せずガソリン車を使っているという方にはぴったりのシステムだ。

充電インフラと専用の電気自動車は、フランスのBollore Groupの子会社であるBlueSGが供給する。同社はパリで4,000台以上の世界最大の電気自動車シェアリングサービスを展開しており、シンガポールではパリに次ぐ世界第2位の規模の電気自動車シェアリングサービスの実現を目指している。2020年までに1000台以上の電気自動車と2000ヶ所の充電ステーションを展開するのが目標だ。

(※写真:BlueSGより引用)

現在、利用可能な電気自動車数は80台で、公営住宅の駐車場に32ヶ所の充電ステーションを設置済み。12月4日のシステム登録開始以降、すでに約2,000人のレンタル希望者が集まっているという。

気になる使用料金は、月額15ドルかかるプレミアムメンバーになると利用料金は1分33セント。一般利用の料金は1分50セントに設定される。

車を借りる際に必要なのは専用のアプリ(もしくはBlueSGのサイトにログイン)と運転免許証、クレジットカードのみだ。アプリを使ってどこで車を借りるかを予約し、駐車場に向かい専用のカードをかざせば自分の車になる。お気に入りのアドレスやラジオ局などのユーザーの個人設定も電気自動車にアップロードされるほか、様々な場所に充電スポットがあるため乗り捨ても可能だ。

経済活動の大きな流れは所有”から”共有”へと移り変わりつつある。一家に一台のガソリン車は維持費もかかるため、環境にもお財布にも優しくない。CO2を排出しない電気自動車をシェアリングするというシステムは、未来の新たな都市交通インフラとして広まっていくに違いない。

【参照サイト】BLUESG LAUNCHES SINGAPORE’S FIRST LARGE-SCALE ELECTRIC VECHICLE
CAR-SHARING PROGRAMME DEVELOPED BY THE BOLLORE GROUP

【参照資料】BlueSG
【参照資料】全国地球温暖化防止活動推進センター