【まとめ】自分だけでなく世界にも彩りを。ファッションから社会を良くするアイデア12選

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私たちが流行りのファッションを安く楽しめる一方で、服を生産するには大量のエネルギーや水、化学物質を使用する必要があり、アパレル業界は石油業界に次ぎ環境に悪影響を及ぼすといわれている。また、2013年にバングラデシュでは、縫製工場が入った8階建て商業ビル「ラナ・プラザ」が崩壊し、1134人が死亡、330人が行方不明となった事故が発生するなど、労働環境に課題を抱えている側面もある。

しかし、そんなファッション業界の常識を変えようと動くソーシャルグッドな面白いアイデアが世界にはたくさん存在する。さらに、ファッション業界の枠を超えて、それ自体が何かの社会問題の解決策になっている事例もある。ファッション×環境問題、ファッション×シェアリングエコノミー、ファッション×難民など今までになかった組み合わせが生まれているのだ。

ここでは、2017年にIDEAS FOR GOODでお届けしたファッションに関わるソーシャルグッドなアイデアたちをご紹介しよう。

ファッション×エシカル消費

01.エシカルでサステナブルなファッションECモール「Marrakesh」

イスラエル発、エシカルでサステナブルなファッションECモール「Marrakesh」

イスラエルの学生が創業したMarrakeshは、世界にあるエシカルでサステナブルなファッションブランドと顧客を直接つなぐグローバルなオンラインショッピングモールである。スタイリッシュなファッションを通した持続可能な生活のためのコミュニティを目指している。

ファッション×難民

02.難民を支援するための、クールな「着られる」テント

難民を支援するために作られた、クールな「着られる」テント

寒さをしのぐ機能的でおしゃれなジャケットが、組み立てると宿泊可能なテントに変身する。難民が直面するであろう困難な状況下でも着用できるよう設計されている。

ファッション×シェアリングエコノミー

03.トロント発、洋服のシェアリングエコノミー「BORO」

洋服ではなく瞬間を所有する。トロント発、洋服のシェアリングエコノミー「BORO」

高品質な洋服を環境に優しい形で楽しもうと生まれたのが、トロントのBOROだ。一度のイベントや数回しか着なかった洋服のシェアリングエコノミーサービスがコンセプトである。他のドレスレンタルサービスと異なる点は、「個人同士の貸し借り」を仲介する点だ。

ファッション×子供

04.迷子防止、子どもにつける連絡先のタトゥー

迷子も怖くない!子どもにつける連絡先のタトゥー「SafetyTat」

SafetyTatは、いざという時の連絡先である電話番号を子どもの体に直接貼れるタトゥーで、アメリカの母親のアイデアから生まれた。防水になっているため、汗をかく季節や海でも安心だ。

ファッション×寄付

05.「おしゃれを楽しむ」が社会貢献になる。50/50キャンペーン

「おしゃれを楽しむ」が社会貢献になる。50/50キャンペーン

世界的に著名な50名のデザイナーやイラストレーターがデザインをしたT シャツをオンラインで販売する「50/50キャンペーン」では、収益の50%がイギリスのチャリティ団体に寄付される。単純におしゃれを楽しみたいだけの人も、結果として社会貢献でき、いい意味で慈善活動のハードルを下げているアイデアだ。

ファッション×障害者

06.健常者と障害者の垣根をなくす、時間に「さわれる」腕時計

時間に「さわれる」腕時計。健常者と障害者の垣根をなくすデザイン

目が見えない音楽界の巨人スティービー・ワンダーが愛用する腕時計Bradley Timepieceは、二つのボールで時を表す「時間にさわれる」時計だ。目が見えない人もそうでない人も等しく愛せる機能とデザインを兼ね備えている。

ファッション×環境

07.廃棄サンダルをアート作品に。海を救い、雇用を生み出すケニアの会社

廃棄サンダルをアート作品に。海を救い、雇用を生み出すケニアの会社

ビーチに洗い流される廃棄サンダルからアート作品やギフトグッズを作る会社「Ocean Sole」がケニアで創業された。カラフルでポップな作品は、地元の母親たちが手作りしている。海洋保護と雇用創出の両方を兼ね備えた事例だ。

08.洗った水の汚染度で色が変わるTシャツ

ファッションを環境問題のメディアに。洗った水の汚染度で色が変わるTシャツ

赤キャベツの性質を利用し、洗った水の汚染度によって色が変化するTシャツが、イギリスで生まれた。普段実感する機会が少ない水質汚染問題を、ファッションを通じて可視化する試みだ。

09.子供とともにサイズが成長していくサステナブルな子供服

ロンドン発、子供とともにサイズが成長していくサステナブルな子供服「Petit Pil」

ロンドン発の子供服ブランド「Petit Pli」は、「折り紙」からヒントを得て、リサイクル可能で生地が伸びる子供服を開発した。服のサイズ自体が変わることで消費の数を減らせる、環境にも経済的にも優しいサステナブルなファッションだ。

10.廃棄ペットボトルをファッションに変えるティンバーランド

ゴミも貧困もなくす。廃棄ペットボトルをファッションに変えるティンバーランド

アメリカのカジュアル用品ブランド、ティンバーランドは、廃棄されたプラスチックペットボトルを靴や洋服、鞄といった商品開発に活かす取り組みを行っている。商品づくりを通じて、自然環境の保全だけなく、ハイチの貧困や労働問題を解決に導くことも視野に入れている。

11.海洋投棄されたゴミからできた、H&Mの美しいドレス

海洋投棄されたゴミからできた、美しいドレス。H&Mが提案する新コレクション

世界有数のリサイクルポリエステルのユーザーであるアパレル大手H&Mが、海辺や水路に破棄されるペットボトルなどのプラスチックのゴミから生まれた美しいドレスコレクションを披露した。

12.H&Mの洋服が火力発電所の燃料に

石炭よりもサステナブル。H&Mの洋服が火力発電所の燃料に

アパレル大手、H&Mで廃棄されるリサイクルできない洋服が、石炭に代わってスウェーデンの火力発電所の燃料になっている。自社の洋服を燃やすという新しい発想で、ファストファッション業界にイノベーションを起こしている。

まとめ

華やかなイメージがあるファッション業界だが、生産過程では大量のエネルギーを使用していたり、労働環境が劣悪な場合もある。しかし、見ていただいた通り、これまでなかった組み合わせを考えることで、ファッションからこんなにもたくさんの社会に役に立つアイデアが生まれているのも事実だ。ファッションを楽しむと同時に、その裏にある社会問題も考えられる人になりたい。