ナイトタイムエコノミーとは?
日没から翌朝までに行われる経済活動の総称。ナイトタイムツアー、居酒屋、深夜の交通手段などを含む。主に訪日外国人旅行者の消費額を増やす目的で注目されている経済活動だが、日本人にとってもナイトライフを楽しめたり、地方創生に一役買ったりとプラスの効果が期待できる。国内の事例をいくつか挙げておこう。
ロボットやダンサーのショーを楽しめる歌舞伎町のレストラン。年間12万人が訪れ、その8割以上が外国人。一番遅いショーは21:45から始まる。
渋谷区と新宿区が作成した、両区の指定50店舗で使用できる食事クーポン。ぼったくりやお通し代金のトラブルを防ぐ効果がある。
居酒屋やバーなどの飲食店をはしごするツアー。普通の日本人が楽しむ日常を体験したいという、旅行者の要望に応えている。
旅行者1人あたりの消費額が低い日本
NHKの「クローズアップ現代」によると、2017年には訪日外国人旅行者が2400万人を超え、世界16位にまで上昇したものの、旅行者1人あたりの消費額は1266ドル(約14万円)、世界44位と低迷している。同じ資産を昼と夜の両方で活用できれば、外国人の消費を増やす打開策となる。
モノ消費からコト消費への移行
ナイトタイムエコノミーが注目される背景には、訪日外国人旅行者の行動特性が「モノの消費」から「コトの消費」に変わってきているという状況がある。爆買いがメインの旅行ではなく、日本でしかできない体験を楽しみたいという旅行者の要望に応えるため、娯楽施設などが夜の時間帯を盛り上げるサービスの提供に力を入れている。
イギリスの事例
ナイトタイムエコノミーの先進地として有名なのが、イギリスのロンドンだ。ロンドンはナイトタイムエコノミーの実施により、年間263億ポンド(約4兆円)の経済効果を生んでいる。地下鉄の24時間運行の他に、24時近くまでイベントが開かれる美術館、20時から開演するミュージカル、安心して夜遊びできる街を国が認定する制度などが存在する。
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