DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)とは?
DJSI(The Dow Jones Sustainability Indices)とは、1999年に米国のS&P Dow Jones Indices社とスイスのRobecoSAM社が共同開発した投資家向けのインデックス(指数)である。ESGの観点から世界の主要企業の持続可能性(サステナビリティ)を評価し、総合的に優れた企業をDJSI銘柄として選定している。ESGインデックスとして最も歴史があり、知名度の高いインデックスの一つである。
DJSIは、次のリストに示すように、グローバル、地域別、および国別のインデックスで構成されている。
- DJSI World(全世界)
- DJSI North America(北米)
- DJSI Europe(欧州)
- DJSI Asia Pacific(アジア・パシフィック)
- DJSI Emerging Markets(新興国)
- DJSI MILA Pacific Alliance(ラテンアメリカ)
- DJSI Korea(韓国)
- DJSI Australia(オーストラリア)
- DJSI Chile(チリ)
これらのインデックスは、投資家が投資のプロセスにESG要素を統合する際のベンチマークとして機能するほか、投資先の企業と効果的なエンゲージメントを行うためのプラットフォームとなる。
DJSIの選定方法
DJSIの銘柄選定は、S&P Dow Jones Indices社を傘下に持つS&Pグローバルが年次で実施するコーポレートサステナビリティ評価(以下、CSA)に基づいて行われている。CSAは、調査対象企業を61の業種に分けて、各業界における最も重要かつ関連性の高いESG要因に注目した質問票を用いて調査を実施している。なお、質問に対する回答が得られない場合は、アナリストで構成される専門チームが公開情報を収集し、企業に代わってCSAに回答することにより、データ不足を補っている。
CSAの対象企業は10,000社(2021年時点)にのぼるが、たとえば「DJSI World」の調査対象は時価総額で世界の上位2500社が対象、「DJSI Asia Pacific」は同地域における主要企業約600社が対象となるなど、それぞれ適格要件あり、「DJSI World」では調査結果の上位10%、「DJSI Asia Pasific」などの地域インデックスでは上位20%が対象銘柄に選定される仕組みとなっている。
DJSIの結果
2020年は、「DJSI World」では全世界で323社(うち日本企業39社)、「DJSI Asia Pacific」では同地域で158社(うち日本企業82社)が選定された。ワールド・インデックスに選定された日本企業39社は以下のとおりである。
本田技研工業、伊藤忠商事、小松製作所、LIXILグループ、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、凸版印刷、ニコン、積水化学工業、積水ハウス、大和証券グループ本社、
野村ホールディングス、味の素、日清食品ホールディングス、シスメックス、花王、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上ホールディングス、
三菱ケミカルホールディングス、Zホールディングス、中外製薬、第一三共、小野薬品、
日本プロロジスリート投資法人、ファーストリテイリング、丸井グループ、楽天、富士通、NEC、野村総合研究所、NTTデータ、コニカミノルタ、オムロン、リコー、横河電機、
日本電信電話、ANAホールディングス(以上、公表リスト順)
持続可能性に優れた企業の間では、DJSIに選定されることが大きな名誉であるとされている。また、選定されると投資家およびその他の外部ステークホルダーに対するアピールにもなるため、毎年DJSIインデックス銘柄に選定されることを目指す企業も多い。
DJSIは、企業のサステナビリティ対応や情報開示を推進する役割も果たしていると言えよう。
【参考資料】S&P Global, DJSI Index Family
【参考資料】S&P Global, Assessment
【参考資料】日本取引所グループ, ESG評価機関の紹介
関連記事は現在ありません。
別の記事もぜひご覧ください。






