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レジリエンスとは・意味

レジリエンスの画像

Image via shutterstock

レジリエンスとは?

レジリエンスとは、「逆境やトラウマなど大きなストレスに適応する力」「困難に見舞われても、ふたたび立ち上がる力」のこと。「弾力」「回復力」「復元力」を意味する言葉で、元々は物理学用語として使われていた。

近年、レジリエンスはストレスフルな現代社会を生き抜くうえで重要な力として注目を集めている。

ストレスに耐え抜く力、と聞くと「強靭な精神」「不動の心」といった「屈強な強さ」が思い浮かぶかもしれない。しかし、レジリエンスのもつ強さはそういった単純なものではない。

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どっしりと構えた木でも、折れるときは意外とあっさり折れてしまうように、ただ屈強であろうとすることだけが真の強さだとは限らない。レジリエンスの持つ強さは、いうなれば竹のような「しなやかさ」にある。強い風に吹かれた竹は、屈強な木とは違って、大きく揺れ動く。風の力にあおられて大きくしなるので、傍目には倒れたように見えることだってある。だが、竹は決してポキッと折れたりはしない。柔軟にしなって風をやり過ごしているのだ。

一度は風に身を任せるけれども、しなやかなばねのように己のいたところへ立ち戻ってくる──この竹の持つしなやかさ、跳ね返る力こそがレジリエンスのもつ強さである。悲しみや怒りを感じないことではなく、感じたあとでどう立ち戻ってゆくかということこそが大切なのだ。

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レジリエンスは、誰もが持ち得るもの

トラウマになってしまうような、衝撃的な出来事があったとき。人は、不安や悲しみ、怒りなど強い感情に打ちのめされる。もう2度と笑えないかもしれない、とすら思う。だが時間を追うごとにすこしずつ明るい気持ちが戻ってきていた。──程度の差こそあれ、誰しもそんな経験をしたことがあるのではないだろうか。個人間でその強弱に差はあるが、レジリエンスはすべての人の内側に存在し得るものだ。そして、何より重要なのは「レジリエンスは学んだり育てたりすることができる」ということである。

レジリエンスを育てるには

レジリエンスは考え方や行動を変えることで学び、育むことができる。ここではアメリカ心理学会(APA)が提唱する「レジリエンスを育てる10の方法」をご紹介しよう。

1.大切な人とのつながりを育む

友人や家族など大切な人と良い関係を築こう。街の市民グループに参加するのも良い。自分を気にかけてくれる人からサポートの申し出があったら、受け入れよう。

2.危機は必ず乗り越えられるものだと知る

起こった事実は変えられないが、それをどう解釈するか、それにどう反応するかは変えられる。

3.変化は人生の一部だと受け入れる

自分の力では変えられないことはある。まずはそれを受け入れよう。そして、自分が「変えられること」に意識を向けてみよう。

4.自身の大切な目標に向かって、少しずつでも歩み続ける

小さくても良い。向かうべき方向へ向かっている──そう感じられるようなことをしよう。

5.自分で決めて、自分で行動を起こす

問題から目を背けたり、ストレスの元が過ぎ去るのをじっと願ったりするのではなく、苦手な状況にもできるだけ立ち向かってみよう。

6.自己発見の機会を探す

苦しんだりもがいたりしたことで、得た何かがあるはず。自分の成長したポイントを探し、きちんと知ってあげよう。

7.ポジティブなセルフイメージを育てる

直感を信じよう。自分の問題解決力に自信を持とう。

8.ものごとを大局的にみる

つらい状況にいるときは、今のつらさにフォーカスしてしまいがち。もっと広い視野で、長い目でものごとを考えてみよう。

9.楽観的でいる

「こうなったらどうしよう」より「こうなったらいいな」を思い描こう。

10.自分のことを大切にする

自分のニーズや感情をみつめよう。心の声に耳を傾けよう。楽しいこと、リラックスできることをしよう。

ここに挙げた方法はあくまで一例だ。「ノートに考えを書く」「瞑想する」など、レジリエンスを高める方法はほかにもたくさんある。「絶対にこの方法でなければいけない」ということはない。誰かに合った方法が、自分に合っているとは限らないのだ。やり方に固執するのではなく、自分に合った方法でレジリエンスを高められるようにすることが大切だ。

【参照サイト】What is Resilience?|Psych Central
【参照サイト】The Road to Resilience|APA