Browse By

地方と都市をかきまぜ、「作る人」と「食べる人」をつなげる「雨風太陽」【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

Sponsored by JTB

農業

この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2022年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちは企業と出会って何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「森と陸の健康」テーマで訪れたのは……

私たちが訪問したのは、産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する雨風太陽(あめかぜたいよう)社。ポケットマルシェは、日本最大級の「作る人と食べる人」をつなぐ通販サービスだ。

高校生の私たちから見て、現在の日本では、都市と地方、生産者と消費者、人間と自然とのつながりが分断されていると感じる。場所と場所、人と人とをつなげて、境目をなくしたり、支え合う関係を実感したりすることで、感謝や喜びを感じられる社会にするには、どうしたらいいだろう。

そこで、雨風太陽が掲げる「都市と地方をかきまぜる」というスローガンが目に留まった。ポケットマルシェの取り組みの背景には、どのような想いがあるのだろうか。ウェブサイトに書いてある文章だけでは理解できず、直接聞きたいと思い、同社でPRを担当する仲野脩さんに話を伺った。

今回話を伺った仲野さん

今回話を伺った仲野さん

作る人と食べる人をつなぐ「ポケットマルシェ」

まず初めに、同社のポケットマルシェの取り組みについて詳しく聞いてみた。ポケットマルシェ(略してポケマル)とは、全国の農家・漁師の方々とオンライン上でやりとりし、新鮮な旬の食材を直接購入できるアプリのこと。

このサービスを始めた背景として、2011年の東日本大震災があると仲野さんは話す。都市の消費者が、被災地ボランティアで地方の生産者と出会い、目の前の困っている人を助けて感謝されたことによって、都市にいたときとは違うやりがいや、生きる実感を得て、逆に被災者の方々から元気をもらったという。

そして雨風太陽社が作ったのが、「食べる人とつながれる」サービスだった。ポケットマルシェを利用し、生産者(地方)と消費者(都市)が繋がることで、「●●さんが作ったリンゴだから買いたい・買ってみよう」と思えたり、安心して買ったりすることができる。また、食べ物の生産の裏側にいる人々を知ることで、互いに感謝することができたりと、値段だけでない大切なことが学べるのだ。

雨風太陽は、他にも「都市と地方をかきまぜる」取り組みとして、地方への親子留学事業を行なっている。これは、生産者のもとへ親子で滞在するプログラムだ。親がワーケーションをしている間に、子どもは生産者のもとで自然について学んだり、親子で一緒に作物を作ったりして、農園とのつながりを作ることができるので、生産の過程や有り難さを学ぶことができ、それを次の世代へつなげていけるのだ。

果物の箱

雨風太陽のオフィスには、生産者さんからの贈り物が届くことも。

消費するだけでなく、生産に思いを馳せられるように

今回、都市と地方をつなげることで生産者と消費者の双方がどちらも助かるような仕組みの事業があることが知れたのは、とても良い機会だった。雨風太陽の活動を聞いたことで、日々の食事をただ「消費」するのではなく、生産側の思いを理解していきたいと思った。

もし私たちが将来都市で家庭を築いても、地方との関わりを持ち続けたい。そして、食物に触れたことがない人でも気軽に参加できる取り組みを作りたい。今できることとしては、SNSで情報を拡散してみたり、身近な人が必要としているときに、親子地方留学企業の存在を教えたりすること。日々、私たちの食べ物を生産してくれる人々へのありがたみを実感できたらと思った。

記事執筆者:沼田高校2年生(岡村麗夢、馬渕伶美、馬渕伶美、沼田真弥乃、森川翼、佐藤綾音、寺戸航太、 中海人、大嶌 羽流、碓井美羽、 片山美優、 黒河里菜、仲美穂、福岡幸之輔)

FacebookTwitter