“芝浦にある、ひとつの家” 地域のハブとなるコミュニティスペース「SHIBAURA HOUSE」【高校生が出会ったサステナ企業・団体】
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この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。
未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2022年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業に足を運び、自ら取材を行った。
高校生たちは企業と出会って何を学び、何を感じたのだろうか。
※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります
「まちづくり」テーマで訪れたのは……
私たちが訪問したのは、東京都港区芝浦のSHIBAURA HOUSE(シバウラハウス)。
同社は、企業のパッケージ・広告のデザインを手がけるほか、「芝浦にある、ひとつの家」というコンセプトのもと、近所に暮らす家族やその子どもたち、芝浦で働く人々、海外からの訪問者も集まれるようなコミュニティスペースを持っていることが特徴的だ。
ガラス張りの建物の1階に入ってみると、フリースペースで子どもやお年寄りが編み物をしたり、遊んでいたりしているところが目に入ってきた。SHIBAURA HOUSEが、誰もが自由に使える空間を提供する理由は何か。同社の代表、伊東勝さんにお話を伺った。
「地域の人が集まる場所、なければ作ってしまおう」
会社のオフィスに、仕事の機能だけでなく、子どもも含めて人々が自由に集まれるコミュニティスペースとしての機能を持たせたのはなぜか。伊東さんは、「この地域に、気軽に集まれる場所がなかったことがきっかけでした。ないならば、自分たちで作ろうと考えたんです」と答える。
オープンから半年ごろまではなかなか人が入って来なかったが、植物を増やしたり、子どもが座って休めるスペースを作ったりと工夫したことで、だんだんと人が集まる場所になってきたという。他にもSHIBAURA HOUSEは、ワンコインで参加できる料理教室や、英会話教室などが行われる場となっている。コロナ禍で訪れる人が減ったときも、地域の状況を見ながら何ができるかを考えていたそうだ。
将来的に挑戦したいことは、世界中の人が利用できる学校を作ること。気候変動などの環境問題を考えると共に、人と環境のつながりを作れるような場所を作っていきたいという話を聞けた。
自分の地域にある身近な課題から考える
取材前は、正直かなり緊張していた。しかしSHIBAURA HOUSEの社員の方々が暖かく迎えてくれて、話を聞いているときも社員の方同士の仲の良さが垣間見えた時間だった。
人々が集まる場所のなかった地域にスペースを作り、地域の人の声を取り入れながら人とのつながりを積極的に作っていくSHIBAURA HOUSEからは、多くの学びを得たと感じている。
私たちはこれから、自分の住んでいる広島にどんな課題があるのかを知ることから始めていきたいと思う。そして、よりよい環境を作るために、ごみをきちんと分別したり、水や電気について考え直したりと、小さなことからでも行動していけたら幸いだ。
記事執筆者:沼田高校2年生(藤井祐里、沖野太郎、河野歩夢、安藤寿優、下岡勇悟、寺尾百華、原田陽菜、山本航大、天野光咲、宮本香苑、熊田俊太、力武駿太、二宮姫奈多、鳥本空翔、西本陽香、中川大我、平本恭一、平山颯大)