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ディスカッションの場をつくることで、より良いまちづくりに貢献するエコッツェリア協会(三菱地所まちづくり団体)【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

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この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2023年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業・団体に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちはそこで何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「まちづくり」テーマで訪れたのは……

私たちが訪問したのは、「環境共生型のまちづくり」に貢献する事業を推進する大丸有環境共生型まちづくり推進協議会(通称:エコッツェリア協会)で、三菱地所株式会社が関わるまちづくりの団体です。

今回は、同社の神田主税さんにお話を伺ってきました。

社会課題の解決の実現に向け、オープンなディスカッションをする場

Q.エコッツェリア協会はどんなことをしている企業ですか?

エコッツェリア協会は東京・大手町にある交流拠点3×3LabFutureを運営している一般社団法人で、「環境共生型のまちづくり」に貢献する事業を推進および支援しています。私は三菱地所の社員としてこちらの団体にも兼務で所属しています。

三菱地所と聞くと不動産関係の企業と思う人が多いと思いますが、私が所属しているのはエリアマネジメント企画部という部署です。私の担当では3×3Lab Futureという拠点を中心に「大丸有(大手町・ 丸の内・有楽町地区の総称)」地区での「より良いまちづくり」や、「社会課題の解決の実現」に向け、多岐にわたる職種の方々や有識者、また現役の大学生や高校生などが自由に集い、お互いが興味を持っていることなどについて話し合いができる場やプログラムの提供をしています。

Q.3×3 Lab Futureの神田さんの活動は?

まちづくり協議会エコッツェリアでは、大手町「3×3 Lab Future」にて、社会課題の解決等に向け、大学や自治体との連携を推進、大企業との実証実験を実行するなどさまざまなテーマに取り組んでいます。

神田さん

また、静岡県東部地域の起業家への支援や伊豆の地域活性化を担うNPO法人「サプライズ」の拠点推進アドバイザーとして、静岡、沼津、三島、伊豆、富士など静岡県内の町で多様な働き方の提案をしています。

Q.神田さんはどのようなモットーで働いていらっしゃいますか?

一番のモットーにしているのは「仕事を断らない」ことです。どんな仕事でも請け負うことで、より多くの経験を積むことができ、他の活動に繋げられます。

また、他にも「1つのコミュニティに所属することよりも、複数のコミュニティに所属し様々なノウハウをもった方と交流し、想いを共感することで親密な関係で仕事をしていく」ことを大切にしています。共感して親密な関係で仕事をすることで、活発なコミュニケーションが取れて、お互いが深い思考に到達でき、よりよい形で社会に貢献できるはずです。

新しい価値を生むためには、多様な人が集まる場が必要

Q.当日現場に行ってみると、温かみがあり、広々とした自由な場で、自分たちのしたいことを他の人と共有しながら行うという、私たち高校生にとって未知の雰囲気が漂う場でした。エコッツェリア協会では、このような場所がなぜ必要だと考えているのでしょうか?

いまの時代は、人々が固執しやすい「既存の知識や経験値」だけではなく、「1+α=無限」と考えることが大事です。新たな価値を創造するためには、「これは不可能なんじゃないかな」と初めから諦めるのではなく、どんなことにも興味・関心を向け、多角的な視点から物事を見つめ、多様な人と意見を自由に深くぶつけることが必要になってきます。

まちづくりに関しても、まちの将来像などを異業種で年齢も価値観も異なる人同士が自由な空間で話し合う必要性が多分にあると感じました。そのために、いつでもいくことができ、様々な人が集え、発想が無限に広がるコミュニケーションができる、まさに3×3 Lab Futureのような空間が大事になってくると思ったのです。

取材の様子

取材を通して

取材では、どんな人でも行きやすそうな、アットホームな雰囲気、そして多様な見方をされる人が多様なアイデアを出せる空間を作っているというのが印象に残りました。私たちに必要なのは主体性・課題発見力・考える力・コミュニケーション能力だと思います。一つの課題を成し遂げるには多くの人の協力が必要になるため、人とのコミュニケーション能力も身につけることがこれからの社会に必要だと感じました。

現在、私たちが住んでいる広島においても、まちやコミュニティを活性化させることが喫緊の課題となっています。今後、このまちづくりを効果的に行なっていくには、準備段階として地域(広島)についての情報を集めることからスタートしなければなりません。

その際、自分たちの志向性や判断が間違っていることもあるので、経験値の高い大人の方からの助言があるといいなと思いました。例えば在籍している高校の卒業生を含む先輩にわからないところは聞いたり、同学年の級友や後輩などとも協力して作業を進めたりしながら、誰とでも人間関係を構築できるようになりたいと思います。

執筆者:沼田高校2年 佐伯 航琉・中西 倖生・秋山 颯吾・岡森 悠月・上本 柊介・森分 晟士・海作 亮太・河合 泰雅・堀川 竜翔・山本 琉生・大津 あかり・沖野 愛莉・末廣 柚菜・長迫 穂乃歌・末時 琴奈・内田 凌・北惠 珠空・佐々木 悠良・髙田 さくら・雪貞 歩花・野津山 愛莉

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