観劇チケットアプリ会社が開発した「音が出ないスナック」

2016.10.21

sasaki

映画や舞台鑑賞を楽しんでいる最中の「あるある」といえば、なんといっても気になる周りの騒音だ。せっかく物語の世界に入り込み、集中してショーを楽しんでいるのに、周りで起こる無作法な音たち。飲食をする音や、会話をするカップルのささやき声。

それらにより一度現実に引き戻されると、その後はどんな小さな音でも気になって仕方がなくなる。最終的にはこのスパイラルから抜け出せなくなり、「あぁ、今日の特別な時間はもうこれでおしまいだ。あの音さえなければ!」と感じた経験が誰しも一度はあるのではないだろうか?そんな経験を持つ我々に、救世主が現れた。

米ニューヨークに本拠を置き、観劇チケット予約アプリを提供するTodayTix社が新たに開発したのは、食べるときに音が出ない「サイレントスナック」という一風変わった商品だ。先ずは下記の動画を見て欲しい。

可愛らしい彼女との観劇。その後はバーにでも行って、この観劇についてのうんちくを語り博識ぶりを披露するか、「感動した!」と二人でロマンチックな気分に浸るのか、どんな目的でこの男性がデートに観劇を選択したかは定かではないが、その観劇中に、お菓子と飲みものを食べ出し、雰囲気をぶち壊す可愛らしい彼女。隣で起こったこの小さな出来事により、前後左右の音が気になりだす彼。

徐々に増える音、おと、オトの数々。「あぁ、分かる分かるこの感じ!」と頷かずにはいられない。

最新の技術を駆使してこのたびリリースに至ったこのサイレントスナックは、音がほとんど出ないポップコーン、チョコレートトリュフやフルーツスライス、炭酸を含まないフレッシュジュースなど様々だ。商品の容器にも音が極力出ない素材が使われており、徹底的に「サイレント」にこだわった商品に仕上がっている。

この「サイレントスナック」はTodayTixのアプリからチケット予約時に注文可能で、当日に事前予約をした劇場で舞台が始まる前に受け取ることができるというシステムになっている。

ユーザーの観劇体験そのものの満足度を上げることは、チケット予約を手がけるTodayTixにとって重要なテーマとなる。その体験こそが、TodayTixが販売している商品だからだ。

音が出ないスナックが実際にどこまでニーズがあるかは分からないが、チケット予約のフックとなる話題づくり、ユーザー体験の改善、最新のテクノロジーの活用という3つが掛け合わさったユニークな商品開発の事例だ。ニューヨークやロンドンで観劇する際は、ちょっとした話題のネタに試してみてはいかがだろうか?

【参照サイト】TodayTix

この記事を書いたライター

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SASAKI。カナダ在住。各地図書館の本を読破することが楽しみの一つ。いわゆる本の虫。言葉や文字にとても惹かれ、現在は英・仏語を話し、国内外で語学講師の経験を持つ。移住を機にリモートワーカーとなり執筆、翻訳、通訳、取材、コピーライティング等を手がける。20カ国以上を旅した経験から世界は繋がっていると体感し、国も人種もボーダレスな人生を謳歌する一児のママ。HP:https://sasaki.themedia.jp/