火をつけるたびにタバコの害を実感するマッチ箱

2016.11.14

今、世界では毎年およそ600万人もの人々が喫煙を理由に命を落としている。喫煙が健康に及ぼす悪影響を周知するべく、世界ではこれまでにも様々な取り組みやキャンペーンが行われてきた。たばこの箱に表示が義務付けられた警告文もその一つだ。

しかし、文字や映像よりももっと心に響くやり方はないだろうか?ウクライナのアドエージェンシーPublics Visageは、若者に対して喫煙の危険性を伝えるべく、ユニークなマッチ箱をデザインした。

Publics Visageがデザインしたマッチ箱は、マッチ棒を擦って火をつける茶色のやすり部分が箱の表面に置かれており、肺の形をしている。このマッチ箱を使って火をつけるたびに、肺の部分が汚れ、傷ついていくようにデザインされているのだ。

映像を見ていると、まるで本当に自分の肺を傷つけているような錯覚にとらわれる。たばこが肺にもたらす害をリアルに感じざるを得ないマッチ箱だ。

マッチ箱のデザインを少し変えるだけで、メッセージの発信力は大きく変わる。このマッチ箱を手に取った若者が、タバコをやめる可能性もある。シンプルながらもデザインが持ちうる大きな力を示す好事例だと言える。

【参照サイト】Publics Visage

この記事を書いたライター

加藤 佑

Yu Kato

IDEAS FOR GOOD創刊者、アーティクル株式会社(旧ハーチ株式会社)創業者。現在は企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・循環経済・循環都市の推進に取り組みながら、近年は文化芸術とサステナビリティの交差点づくりをテーマに活動している。社会を「もっと」よくするクリエイティブなアイデアが大好きで、優しさが循環する社会のデザインを目指して邁進中。座右の銘は「上善は水の如し」。Twitter:@manabi0215