ミース(Mys)とは?
ミース(Mys)とは、スウェーデン語で「居心地の良いこと」「楽しいこと」。
北欧地域に位置するスウェーデンは、冬の日照時間が1日6時間と限られている。しかし、長い冬の間も、日常の何気ない一瞬一瞬を充足感に包まれ幸福に満ちたものとするため、空間づくりや時間の過ごし方に様々な工夫を凝らす。デンマークの「ヒュッゲ(Hygge)<「居心地がいい空間」や「楽しい時間」といった意味>」に似たコンセプトだ。
ミースの実践例
ミースのコンセプトを取り入れた、穏やかで質の高い生活を送るには、必ずしもお金をかける必要はない。以下は、その一例だ。
- テレビを見るときに、電気の代わりにキャンドルを付ける
- テーブルデコレーションをして家族や友人との夕飯を楽しむ
- 休日の朝はベッドでコーヒーを飲みながら起きる
- 友人を招き、ソファでくつろぎながら映画を観る
- 雨の日は窓の近くに座り雨音に耳を傾ける
- 寒い夜に、たき火をする
- 明るすぎる電灯を消し、やわらかな灯りのランプを付ける
- 寒い日は家でウールの靴下を履き、温まる
- お気に入りの本を読む
- クリスマスシーズンには、窓際にオーナメントやライトアップの飾り付けをする
- スウェーデンのコーヒータイムである「フィーカ(Fika)」を、友人や家族と楽しむ
デザインにも反映されるミース
ミースのコンセプトは、スウェーデンのインテリアデザインにも活かされている。訪問者をあたたかく迎え入れ、「自分もこんな生活をしたい」と感じられるような、居心地の良いデザインだ。
- 木の素材を取り入れることで、ぬくもりのある空間にする
- たくさんの自然光が入るよう、大きな窓を設置する
- 機能性とデザイン性の両方を追求した内装にする
- ホワイト、グレー、ベージュなど、ベーシックな色を基調とする
- 蛍光灯ではなく、キャンドルやあたたかい色のライトを付ける
- ストレスを与えないようなシンプルなデザインとする
- コーヒータイム(フィーカ)を楽しむため、お菓子を焼くオーブンや、食材を収納する美しいキャビネットを設置する
ミースを使った様々な表現
ミースという言葉は、単語として単独で使われるだけではなく、他の言葉と組み合わさることで様々な表現を生み出している。
- 「Fredagsmys」(金曜日の夜に、飾らない雰囲気でワインやおつまみなどを食べながら、家族や友人とリラックスする)
- 「Julmys、glöggmys」(ホットワインやジンジャーブレッド、デコレーションなどクリスマスらしい雰囲気を楽しむ)
- 「Frukostmys」(時間に追われることなく、ゆっくりと朝食を楽しむ)
- 「Helgmys」(友人と集まるなど、充実した週末を過ごす)
- 「Familjemys」(家族と過ごすための時間)
まとめ
充実した時間を過ごすには、必ずしもお金をかけたり、特別な場所に行ったりする必要はない。シンプルなインテリアにキャンドルの光を添えるように、普段と変わらない日常に少し工夫を加えるだけで、居心地の良い豊かな時間が生まれるだろう。
【参照サイト】‘Mys’ is the winter routine you’ve been doing all along but should embrace even more(Country Living)
【参照サイト】Time and daylight in Sweden(Visit Sweden)
【参照サイト】‘MASTERING THE ART OF SWEDISH “MYS”(Studio M)
【参照サイト】Fika like a Swede(Visit Sweden)
【参照サイト】Why The Swedish ‘Mys’ Is A Must In Your Vocabulary(Babbel Magazine)
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