Flight shame(フライトシェイム)とは?
Flight shameまたはFlight shamingは、航空業の気候変動への影響の大きさから、飛行機に乗ること(=環境破壊に加担すること)を恥とし、鉄道など他の移動手段をすすめる新語。スウェーデンで最初に「flygskam(フライトは恥)」という言葉が生まれ、英語や他の言語に翻訳されて世界に広がった。
飛行機利用を批判する人は「Flight shamer」と呼ばれる。最初のFlight shamerの一人は、学校を休んで気候変動への対策を訴えるデモを始めた、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリ氏だ。彼女はニューヨークの国連会議に出席する際、飛行機の使用回数を減らすことをコミットメントとした。そして実際に、自宅からニューヨークまでの移動手段としてヨットを使い、4,800キロの大西洋横断の旅をしたのだった。
そして、同じくスウェーデン出身の歌手スタファン・リンドバーグ氏が、5人の友人との共同署名をした記事で、飛行機ボイコットを「flygskam」と名付けた。“環境のために飛行を諦める”と署名をしたメンバーの中には、そして冬季オリンピックの金メダリストであるビョルン・フェリー氏や、グレタ氏の母、マレナ・アーンマン氏もいたという。
飛行機の旅の環境への影響は?
現在、ビジネスや旅行で毎年40億人以上が飛行機に乗っている。航空業界のCO2排出量は、すべての離着陸で毎年約9億トン。これは全世界のCO2排出量のほぼ3%を占めており、今後も年間3.5%の割合で成長するとの予測だ。
そして、飛行機のエンジン排気でできる飛行機雲や窒素酸化物も、気候変動の一因になるという研究がある。NASAが2004年に発表した論文によると、飛行機雲は大気下層の温度を、10年に0.2〜0.3℃の割合で上昇させたという。このまま飛行機に乗る人が増え続けることによって、今後わたしたちは気候危機(Climate Risk)に陥るだろうと専門家たちは見ている。
今回のFlight shame運動による影響はどうだろうか。スウェーデンの空港を運営するSwedavia社によると、スウェーデン国内の10の空港で飛んだ乗客の数は、2019年の1月から4月にかけて8%減少し、鉄道での旅行が増加したという。
解決策はある?
飛行機が環境負担を増やすことがわかるが、それでも日本から海外に行くには飛ぶしか方法がない。飛行機を利用するにしても、できるだけ負荷を少なくしたい。そんな人は、飛行機に乗るときに4つのポイントを意識するといいかもしれない。
- 環境負担の少ないフライトを選ぶ
- 機内で使い捨て製品をもらわないよう できるだけ持参する
- 機内にいるときは、日よけを下げておく
- 航空会社のカーボンオフセットプログラムを支援する
下記の記事では、フライトを選ぶ基準や、具体的に何を持っていけばいいのか、どのようなカーボンオフセットプログラムがあるのかなどの詳細が書かれている。日本から海外に行くときは飛行機を使うことになるが、利用者としてはできるだけエコな空の旅をする、と多くの人が意識することが大切だ。
【参照サイト】What is flygskam? Greta speaks up about ‘flight-shaming’
【参照サイト】What is flight shaming?









