都市生態学とは?
都市生態学は二通りに定義することができる。一つ目は、都市エリアにおける生態系のパターンとそれに関連する環境的なプロセスを研究する分野のこと。これは自然科学のなかの、生物学や生態学の分野に包摂され、人間を含む環境要因によって植物や動物がどのように繁殖していくのかを研究する。二つ目は、より人間中心的な定義であり、生態学的な構造を理解しながら、人々が都市空間に暮らす条件を向上させようとする複合領域的な研究分野のことを指す。人々の社会的な関係にも焦点をあてることから、社会科学、都市計画などの分野に含まれることが多い。

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生態学(エコロジー)の分野は、従来「手付かず」の自然を研究の対象にしてきたが、世界各所で都市化が進むと都市環境ならではの生態系のあり方を研究する動きが出てきた。政治、経済、輸送機関、都市計画など、都市で営まれる人間の活動の影響を包括的に捉え、それらが周辺の地理や生態系にどのような影響を及ぼすか、全体の動きを包括的に捉える学問である。
「都市生態学」の成り立ち
都市生態学は歴史的に様々な学問分野の研究者によって扱われたことから、学問が対象とする分野が多様である。
社会学の分野としての「都市生態学」
“Urban Ecology”という用語を最初に作り、注目を集めたのは社会学であった。1920年代、急成長するアメリカの都市においては、人口増加・人種問題・貧困問題・環境汚染をはじめ様々な社会問題が一層深刻になりつつあった。そのような状況の下、シカゴ大学の社会学者たちが、動物・植物生態学にみる「競争」と「共存」に示唆を得て、生物学と同様の手法を用いて都市の社会構造が如何に自然環境の質と他の人間集団の存在に適合していくかを研究した。
生態学の分野としての「都市生態学」
1970年代からは生態学の分野においても、都市に生息していた野生植物、庭園や公園の栽培植物、都市における動植物の多様性について研究がされはじめた。これは、1960年代以降、生物学者が研究対象を「原始的自然」・「人間の影響を受けた自然」から「人間主体である都市生態系」へシフトしていったことに起因するとされる。
環境学の分野としての「都市生態学」
1990年代から環境問題への関心が世界的に高まると、「環境学」という分野が設立された。環境学自体の歴史が浅いため、そこで扱われる都市生態学のトピックは様々だ。生活環境から地球環境まで様々な都市問題を経済学・政策論的な視点から捉えているものもあれば、都市における生態的要素(二酸化炭素、エネルギー、 物質循環、水、大気など)について解説しているものもある。
都市生態学の今後

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【参照サイト】URBAN ECOLOGY – DEFINITIONS AND CONCEPTS
【参照サイト】都市生態系の研究:到達点と課題






