IIRC(国際統合報告評議会)とは?
IIRC(International Integrated Reporting Council:国際統合報告評議会)は、イギリスで2010年7月に創立された世界的な非営利組織である。主な活動として、企業のこれまでの業績などの財務情報だけでなく、環境保全や地域貢献をどれだけしているかという非財務情報もまとめた情報公開のフレームワークである「統合報告(Integrated reporting)」の開発・促進を行っている。
もともとIIRCは、サステナブルな投資報告のガイドラインづくりを行うオランダの非政府団体GRIが母体となって発足した。現在のIIRCには、規制当局や、投資家、標準設置機関、会計機関、学術団体、日本取引所グループのほか、世界23か国の有力企業約90社が参加している。
彼らの目的は、あらゆる人々の繁栄を促し、地球を保護することだ。そのために、企業が国際的な基準である「統合報告」のフレームワークを通じて、財政も安定させながら持続可能な開発ができるよう支援活動を行う。
2020年6月に開催された、IIRCの国際的なオンラインセミナー(ウェビナー)のようすはYoutubeで公開されている。IIRCの最新の状況が知りたい、という方はぜひ見てみるといいだろう。
IIRCが打ち出す「統合報告」
IIRCを説明するときに欠かせないのが、統合報告である。これは、26カ国の140の企業や投資家が参加したIIRCパイロットプログラムでの協議とテストの結果、2013年にリリースされた企業の情報公開のルールを指すものであり、財務情報だけでなく非財務情報を含めた報告のことだ。
統合報告の目的は、投資家に向けて自社の長期的な持続可能性を示すことである。なので、短期的に売り上げが伸びたことや、数年後にこんな利益を出す、ということを伝えるだけでなく、長い目で見たときの環境インパクトや社会的インパクトまでを考慮している、という情報を伝えることが大切なのだ。
統合報告で重要となる「統合思考」は、長期に渡り価値創造能力に影響を与える要素のつながりと相互関係を考慮するものだ。その内容には、資本間の相互関係、ステークホルダーのニーズや関心への対応、事業戦略の組み立て、資本に関する活動実績といったものが含まれる。
IIRCは、2020年内に統合報告をアップデートする計画を立てている。今回のアップデートでは、以下の三つの要素が含まれるので、続報に期待だ。
- Responsibility for an integrated report(統合報告書への責任)
- Business model considerations(ビジネスモデルに関する検討事項)
- Charting a path forward (今後に向けて)
【参照サイト】Integrated Reporting – The IIRC
【参照サイト】Integrated Reporting – Why was integrated reporting developed?
【参照サイト】Integrated Reporting – 国際統合報告フレームワーク
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