NFTとは?
NFTとは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略。デジタルデータに対して唯一無二であるという資産価値を付与し、ブロックチェーン上で取引できるようにした物のことを指す。
コピーが容易にできることから、価値の付きづらかったデジタルアートの分野で革新的な役割を果たし、現在ではアートに止まらず幅広い分野で世界的に注目されている。
NFTの種類
NFT取引の最大手OpenSeaには現在、以下のようなカテゴリが存在する。
・アート
・コレクション
・ドメインネーム
・音楽
・写真
・スポーツ
・トレーディングカード
・ユーティリティ
・バーチャルワールド
その他主要なものとしてはゲーム、ファッションなどがあげられる。NFTを取り巻く環境は日々変化しており、現実世界の不動産や広告といった新しい分野での取り組みも確認されている。
NFTの発祥とその変遷
NFTの起源は様々あるが代表的なものとして、2017年に仮想通貨プラットフォームEthereum(イーサリアム)上でリリースされた「CryptoKitties」が挙げられる。このゲームは、オリジナルの猫を育成・コレクションすることを目的としており、他プレイヤーと猫を売買する際、仮想通貨ETHを用いた取引が発生する。
一般的に、NFTが広く認知されるようになったのは2021年からであり、そのきっかけは、同年3月12日に行われたオークションであるとされている。世界的なオークションハウスChristie’sに出品された最初のNFTアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が約6,935万ドルというNFTアート作品史上最高額で落札されたことは大きなニュースとなった。
それから10日後の3月22日には、米Twitterの共同創設者でCEOを務めるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が、「just setting up my twttr」と書かれた自身の最初のツイートをNFTとして出品し、約291万ドルで落札されたということが報じられ、NFTは一躍有名となった。
NFTの魅力と恩恵
発行するNFTの種類にもよるが、誰でも簡単にクリエイターとして世界に発信できるというのがNFTの魅力と言えるだろう。また現在のNFTは、インターネット黎明期のような可能性と期待に溢れており、そうした興奮した空気感も魅力の一つとして捉えられている。
ブロックチェーン上で取引されるNFTには様々なプログラミングが可能で、その一つとしてロイヤリティーの設定が施されることがある。これは、あるNFT作品が別の所有者へと売買されるたびに販売額の数%をオリジナルの所有者(多くの場合はクリエイター)に還元するというもので、二次流通や転売の際にもクリエイターに金銭的なサポートが入るシステムとして注目されている。
NFTが抱える課題
NFTの所有を現実での美術品収集と同様に捉えている人ばかりではない。一部では投機目的での購入も増加しており、現在の市場の急成長はそうした投機による一時的なバブルなのではないかと懸念する声も上がっている。
また、急成長した市場に対しての法整備が整っておらず、今後大きな問題が発生する可能性があるとして、現在進行形で法律の調整が行われている。
メタバースと共に広がる可能性
世界のNFT市場は急成長を続けており、その収益は2020年の3億4,000万米ドルから2030年には3,57,316.3百万米ドルにまで増加すると予測されている。
特に、デジタルデータに唯一無二の価値を付与するというNFTの特徴は、メタバースとの相性が良く、相互作用によるさらなる発展が期待されている。GUCCIやBURBERRYといった有名ファッションブランドの参入の他に、最近では米ウォルマートもNFTに関する特許を申請し、話題となった。
現実を脱ぎ捨てたデジタル空間での新たな生活──。そう遠い話ではないのかもしれない。
【関連記事】HEDGE GUIDE-【特集コラム】多彩なNFTの種類や用途についての紹介
【参照サイト】OpenSea
【参照サイト】Ethereum
【参照サイト】CHRISTIE’S
【参照サイト】PR TIMES – 2030年に3,57,316.3百万米ドルに達する世界の非代替トークン(NFT)の市場規模
【参照サイト】CNBC – Walmart is quietly preparing to enter the metaverse
【参照サイト】TIME – ‘The Problem With NFTs’: A Crypto Expert Responds to a Viral Takedown








