カカオ豆の廃棄物から作るスマートビレッジ「カカオ・エコビレッジ」

Browse By

世界中で愛されるスイーツ、チョコレート。しかし、主原料となるカカオマスが作られる際、残りの約70%はほとんどの場合使用されず、廃棄されてしまう。

そんななか、エクアドルの海沿いの観光地であり、カカオ農家が働き暮らすマナビ沿岸部ペデルナレスに、カカオ豆の廃棄物を用いて作られるサステナブルなスマートビレッジ「Cacao Eco Village(カカオ・エコビレッジ)」が誕生しようとしている。

カカオエコヴィレッジ

Image via Valentino Gareri Atelie

本プロジェクトは、現地の非営利団体であるNPO Acantiと、エクアドルのカカオ農家の社会経済状況の改善を支援する目的で起業したサステナブル且つヴィーガン対応のチョコレートの製造販売を行う企業「MUZE Cacao」によるものだ。カカオ産業のサーキュラーエコノミーを実現し、農家の経済状況をさらに改善することを主な目的としている。

カカオ・エコビレッジは、すべて地元の自然素材を建材としてサーキュラーエコノミーの基本原則に基づいてデザインされている。現状は8割が廃棄されてしまっているチョコレートの製造工程で出るカカオ豆の廃棄物を再利用して、3Dプリントを用いてパーツをつくり、拡張や複製などのしやすいモジュール式で建設される。村で利用されるエネルギーは太陽エネルギーや雨水回収、自然換気などを用いた自給自足で確保する。

説明資料

Image via Valentino Gareri Atelie

エコビレッジの持つ機能は多岐に渡る。カカオ豆の加工、チョコレートの製造工場、教育・研究センター、コリビング・コワーキングそして、地球環境や地域に配慮し、先住民文化や野生動物の保護活動など、あらゆるサステナビリティを意識して行動する新しい旅のスタイル、コンシャストラベルの目的地としても運営される予定だ。

さらにブロックチェーン、IOT、NFTなどの技術にも対応しており、サーキュラーエコノミーに関わるイノベーターたちのためのハブにもなり、アグテック、フィンテック、フードテック、スタートアップ、企業、メーカー、生産者、研究者のための実験場となることが期待されている。

カカオエコヴィレッジ

Image via Valentino Gareri Atelie

「遠くない未来、私たちは天然素材だけで建物を設計し、ライフサイクルの終わりにリサイクルして新しい建物をつくったり、自然に戻したりすることができるようになるでしょう。」と設計を担当したアメリカ・ニューヨークのValentino Gareri Atelieは言う。

カカオ豆の廃棄物からできた村から、未来を明るく照らすアイデアが生まれるのが楽しみだ。

【参照サイト】Valentino Gareri Atelie
【参照サイト】MUZE Cacao
【関連サイト】Circular Economy Hub

FacebookTwitter