フィンランドのビール会社が、「舐められる」リストバンドをつくった理由

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「顔は赤いけど、大丈夫だよ」「こう見えてそこまで酔ってないから」──明らかに飲みすぎている友人に、そろそろ飲酒をやめるよう言ったとき、このように返されたことはないだろうか。

自分がどれくらいの量を飲んだかは、案外わかりにくいものだ。とくに、音楽フェスや夏祭りなどのイベントごとに参加しているときなどは、気分の高揚も相まって、つい飲みすぎてしまうこともある。

自分が摂取したアルコール量がわからない、そんな問題を解決するのが、熊のラベルがトレードマークの、フィンランド国民に愛されるビールブランドKarhuだ。Karhuは、フェスに参加する人たちが自分で簡単にアルコール摂取量をモニターできるリストバンド「Lickalyzer(リッカライザー)」を提供している。

Lickalyzerには舐めることのできるアルコールメーターが組み込まれており、誰でも簡単にアルコール血中濃度(BAC)を測ることができる。リストバンドでは、唾液サンプルから0~0.02%、0.05%までの様々なレベルのBACを正確に検出することが可能である。

Lickalyzer

Lickalyzerは、各自がすでに腕に装着しているので、いつでも気軽に使用できるのが嬉しいポイントだ。例えば、次のアーティストのステージを待つ間にリストバンドをひと舐めし、自分の状態を確かめておくことで、「今のうちに水を飲んでおこう」「次はノンアルコールのビールにしよう」などと健康的な選択をすることができるわけだ。

Lickalyzerの新技術を提供したプロミレス社の社長・Tommi Vaskivuo氏は、次のように語る。

「COVIDの時代で、自己検査はありふれたものとなりました。これらのリストバンドを使うことで、セルフモニタリングを便利で迅速に行うことができるのです。私たちは睡眠やフィットネスの記録をします、それならば、体内のアルコールの量だってトラッキングしてもよいのではないでしょうか?」

お酒を飲みながら、リストバンドをぺろり。呼気検査機いらず、舐めるだけの簡単なセリフモニタリング方法は、多くの人のアルコールライフをより健康的で楽しいものにしてくれるだろう。

【参照サイト】‘The Festival Wristband That Monitors Your Drinking’ — Karhu Lickalyzer(Globe Newswire)

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