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SDGsウェディングケーキとは?
2015年の国際サミットで国連加盟の193か国が2030年までに達成することを決めた持続可能な開発目標(SDGs)。気候変動や海洋汚染、貧困問題などの社会問題解決に向けて、全部で17の目標と、169のターゲットが定められたが、そのうち17の目標を「生物圏(Biosphere)」「社会圏(Society)」「経済圏(Economy)」の3つの層に分類したものをSDGsウェディングケーキという。
3層構造のモデルがウェディングケーキのように見えることからこの名前が付き、「SDGsウェディングケーキモデル」とも呼ばれている。スウェーデンの首都ストックホルムにあるレジリエンス・センターのヨハン・ロックストローム氏らによって2016年に提唱された。
このモデルは一番下の層が生物圏で、その上に社会圏、さらにその上に経済圏が乗っている。つまりこれは、生物(地球環境)の基盤があることで、私たちの社会、そしてお金を生み出すための経済が成り立っていることを表している。たとえば、貧困や教育など社会の問題を解決しても、水不足や気候変動など、根本的な環境の問題が解決しなければ生きられない、などだ。すべての目標は密接につながっており、個別に達成するものではないことも伝えているのである。
SDGsの17の目標を分ける3つの階層
01. 生物圏(Biosphere)

私たちが生きるための最低限の基盤となる自然・環境に関する目標。
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
02. 社会圏(Society)

私たちが人としての尊厳を持って生きられる社会を作るための目標。
目標2「飢餓をゼロに」
目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
目標11「住み続けられるまちづくりを」
目標16「平和と公正をすべての人に」
03. 経済圏(Economy)

私たちが自由で、選択肢を持って生きられる経済を作るための目標。
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標12「つくる責任つかう責任」
目標17と、持続可能な食品との関係性について
なお、目標17の「パートナーシップで目標を達成しよう」は、経済圏のさらに上、ウェディングケーキの頂点に乗っている。国や自治体、企業、個人などさまざまな人々が協力し合い、パートナーとして共に進んでいくことで、持続可能な社会を作るという目標だ。
EAT Food ForumでこのSDGsウェディングケーキのモデルについて講演したストックホルム・レジリエンスセンターのディレクターであるのヨハン・ロックストローム氏と、理事会メンバーのパヴァン・スクテブ氏は、SDGsのすべての目標は、直接的または間接的に「持続可能な健康食品」に関連していると結論付けた。食品は生物圏から生み出され、私たちの住む社会によって消費され、さまざまな利害関係者が協力して関与し、システム全体が経済の運営に役立っていくのだ。
SDGsの達成度は?
SDGsの達成に向けた世界各国の最新の進展状況を知るには、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などが発表するレポート「Sustainable Development Report」が参考になる。
2020年版のレポートによると、日本のSDGs達成度は166カ国中17位で、文化的な基盤や治安が守られているところから、目標4、9、16は達成できているとされている。一方、ジェンダー格差や環境問題などにかかわる目標5、13、14、15、17は「非常に大きな課題が残っている」と評価されている。
- 目標4「質の高い教育をみんなに」
- 目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
- 目標16「平和と公正をすべての人に」
日本が「達成に課題がある」とされる目標
- 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
- 目標13「気候変動に具体的な対策を」
- 目標14「海の豊かさを守ろう」
- 目標15「陸の豊かさも守ろう」
ウェディングケーキモデルが示すように、環境の持続可能性がすべての持続可能性の土台だが、日本は生物圏に含まれる目標のうち3つにはまだまだ改善の余地があることがわかる。SDGsの目標は、世界を変えることだ。環境、社会、経済という3要素の関係性を意識しながら、課題の解決に立ち向かっていきたい。
【参照サイト】How food connects all the SDGs
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