「1日2,000W」の電力でも、我慢しない暮らしはできる。スイス・チューリッヒで10年続く社会実験

我慢だけでは「エコな暮らし」は続かない。スイス・チューリッヒで10年続く社会実験が目指すのは、「システム」がつくる2,000W(ワット)社会です。現地で見えてきた可能性と限界とは?

北ロンドンの「修理と再利用」最優先の15年戦略。リサイクルはあくまで“最終手段”

英・北ロンドンが2040年に向けた新廃棄物戦略を発表。「リサイクルは最後の手段」とし、修理と再利用を最優先する方針を掲げました。EUなどで進む規制を念頭に、国や企業へ製品寿命の延長や責任強化を強く求めています。

「千年続く」は、目標ではなく結果だった。京都の街に見るサーキュラーエコノミー【CBDS Kyotoレポ】

京都で循環を学ぶべく訪れたのは、室町時代から続く北山杉に、顧客と共に作ることに挑戦する数奇屋大工、神社と共にあるあぶり餅屋、そして都市で自然再生に挑む公園。Circular Business Design Schoolのプログラムとして開催されたフィールドワークの様子をお届けします。

バーの店内

オフピークの店舗を無償で市民に解放。オランダ企業が取り組む地域コミュニティ作り

客足が途絶えるオフピーク時に店舗を市民が集える場として解放する、オランダの飲食店の取り組みを紹介します。

未利用バイオマス素材のイメージ

捨てるはずのバイオマス素材を、ヘルスケアに。ファーメンステーションと岩手大学が共同研究を開始

ファーメンステーションと岩手大学農学部が、2025年11月から未利用バイオマスのヘルスケア機能探索プロジェクトを共同で開始しました。

立山とアルミのスクラップ

アルミ産業で産官学が団結。富山県に学ぶ、地域産業から始めるサーキュラーエコノミー

経産省主催の「サーキュラーエコノミーによる地方創生シンポジウム」。2025年は富山を舞台に開催されました。強固な官民連携の裏側や、まちづくり戦略と循環型経済の結びつきとは?当日の議論をレポートします。

罠の仕掛け体験の様子

「命をいただく」を見つめ直す日。外房の猟師と歩くジビエの現場から

人と野生動物の生息域の境界が揺らぐ中、千葉・外房でジビエと向き合う猟師・吉野さんを訪ね、「命をいただく」ことと私たちの食の距離を見つめ直したツアーの記録です。イノシシやキョンの捕獲現場の葛藤や、「おいしい」から始まるジビエとの関わりを通じて、食と生命への向き合い方を考えていきます。

アメリカの学校「スマホ禁止」で、生徒が読書に回帰。貸し出し冊数が3倍の高校も

学校でスマホを禁止したら、本当に生徒の学校生活は良くなるのか──2025年3月にスマホの利用制限を可決したケンタッキー州の多くの学校では、図書室の利用が増え、貸し出し冊数も増加するという具体的な変化が見られています。

海に浮かぶ帆船

エコと速さを両立?風力で進む次世代貨物船。グッドニュース5選【2025年12月前半】

日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情を生む議論に疲れたあなたに。心が少し明るくなる世界のグッドニュースを5つピックアップしてお届けします【環境配慮も速さも両立する風力貨物船】

横浜市が署名したアジア版「循環型都市宣言制度(Asian Circular Cities Declaration:ACCD)」を持って並ぶ関係者

「アジア循環型都市宣言制度」が正式発足。横浜市が第一号の署名都市に

2025年11月末に横浜で開催されたアジア・スマートシティ会議2025で、「アジア循環型都市宣言制度」が正式に発足しました。アジア地域における循環型都市への移行に向けた今後の都間連携が期待されます。

複雑な気候変動を捉える「姿勢」を問う。デザイン思考とMore than Humanの視点は、どう未来を描くのか?【イベントレポ】

気候変動のような“複雑な課題”に対して、私たちはいかにデザインの力を活かすことができるのか。この問いに対し、「デザイン思考」と「モア・ザン・ヒューマン」という2つのツールを柔軟に使うためのヒントを聞きました。

タイガー魔法瓶が整備済み再生品「タイガー リファービッシュ」を販売。家電の寿命延長へ

タイガー魔法瓶が整備済み再生品「タイガー リファービッシュ」の販売を開始。まずは、ジャー炊飯器「ご泡火(ほうび)炊き」シリーズから。日本のものづくりの現場から、着実に循環が生み出されています。

COP30要点まとめ。「最終文書に化石燃料への言及なし」という結果が物語るものは?

ブラジル・ベレンで開催され、2025年11月22日に閉幕したCOP30。“実施のCOP”が掲げられる中、進展が期待された「NDC」「適応」「損失と損害基金」「公正な移行」など、議論のポイントを成果と課題として整理。最終文書が化石燃料に言及できなかった事実が、国際社会の現状を物語ります。

ワークショップの様子

古民家から回収したシンク、いくらで買う?「解体材デモオークション」が教えてくれる、循環に必要な創造性【展示レポ】

竹中工務店が横浜で開催した「サーキュラー支店 展」。実際の解体材を見ながらその使い方を自由に創造するワークショップの様子を、建築分野×循環の展示の様子と共にお届けします。

【12/18開催】PPWR(EU包装・包装廃棄物規則)で変わる市場と暮らし 〜欧州規制対応と生活者ニーズから読み解くサーキュラービジネス〜

EU域内での包装廃棄物削減を大きく加速させる「PPWR(包装・包装廃棄物規則)」が2025年2月に発効します。2030年までにすべての包装材をリサイクル可能にすることが義務化され、2035年以降は再生材の利用拡大や使い捨て包装の禁止など、より厳格な要件が導入される予定です。EU市場に製品を供給する日本企業にも大きな影響が及ぶため、今回のセミナーではPPWRの枠組みや欧州の最新動向を解説し、日本企業が取り組むべき次のアクションを考察します。

住岡健太さんと田中稔子さん

絶望の中にも、希望はある。 被爆者・田中稔子さんがアートで問いかける「私たちの平和」

広島オープンした「Peace Culture Museum」。七宝作品が展示された民家で、被爆者・田中稔子さんに会いました。70歳にして平和証言を始めた彼女が伝える「平和のつくり方」とは?