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コレクティブインパクトとは・意味

コレクティブインパクトとは?

コレクティブインパクトとは、様々なプレイヤーが共同して社会課題解決に取り組むための一つのスキームであり、共同の効果を最大化するための枠組みのことを指す。ある特定の社会課題の解決に取り組むプレイヤーは自治体、企業、NPO、政府、財団など様々な分野で多数存在する。そのようなプレイヤーが社会課題解決に個別に取り組むのではなく、Collective(集合的)にインパクトを起こすことを重視し、その実現のための具体的なアプローチを指すこともある。

協働や連携との違いは?

コレクティブインパクトの特徴としては、通常の協働や連携とは異なり5つの決められたアジェンダが学術的な研究を通して確立されていることが挙げられる。具体的には、以下の通りだ。

(1)その課題に関わりうるあらゆるプレーヤーが参画していること
(2)成果の測定手法をプレーヤー間で共有していること
(3)それぞれの活動が互いに補強し合うようになっていること
(4)プレーヤー同士が恒常的にコミュニケーションしていること
(5)上記4つすべてに目を配る専任のスタッフがいる組織があること

同じ社会課題解決を目指す多様なプレイヤーが、これら5つのアジェンダに沿って連携することが求められる。共通のアジェンダがあることで、異なる強みを持つプレイヤー同士が連携しつつ、同じ目標を目指して円滑に社会課題解決に取り組むことを可能にする。

コレクティブインパクトの事例は?

日本における事例はまだ少ないが、一例として渋谷区でパイロット的に実施されている「スタディークーポンイニシアティブ」が挙げられる。
このプロジェクトは学習支援を行うNPO主導で、経済的な理由で高校受験のための塾に通えない児童の教育費をサポートするために始まった。民間の学習塾・家庭教師・通信教育等教育機関や、教育支援を行うNPO、渋谷区等と連携して、経済的理由から塾に通えない生徒に多くの選択肢を提供している。

【参照サイト】Collective Impact

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