テキストコマースとは?
テキストコマースは、スマートフォンのテキスト上で商品の販売を行う会話型のコマース(オンラインショッピング)のこと。具体的には、サービスに登録したユーザーにSMSなどを使っておすすめの商品を提案し、それにユーザーが「購入する」と答えれば商品の購入が完了するというシステムだ。
従来のEコマースサービスのように、ショッピングカートに入れたり、いちいち支払い情報などを入力したりする手間を省き、テキストだけで簡単に商品の取引が成立する。さらに、双方向のコミュニケーションに重点を置き、ユーザーの好みをしっかりと把握することで、高い基準でパーソナライズドされた商品が送られてくることも特徴的だ。
米Popsugar社が立ち上げた「Must Have It」をはじめ、都市部で生活する共働きの子育て世帯に便利な「Jetblack」など、2017年頃から主にアメリカで広がりつつある。二つのサービスの特徴を簡単に書いていこう。
Must Have It
2017年に立ち上がったサービス。生活雑貨やバッグなどを販売する。公式サイトからユーザー登録をし、住所などショッピングに必要な情報をそこで入力。すると週に1~2回、商品の簡単な説明と写真がテキストで送られてくる。商品が魅力的だと感じれば、「Yes」と返信するだけで、購入が完了し家に送られてくるという。
消費者の好みに刺さる商品と、ときどき設定する割引価格により、「衝動買い」も狙う。現在、日本未対応。
Jetblack
世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマートが運営するテクノロジーインキュベーター「Store No 8」から生まれた。ユーザーは登録をし、テキストチャットの“相手”にさまざまな商品のリクエストをすることができる。
たとえば、「彼女にプレゼントを贈りたい」「この商品を3つ、月曜日までにお願い」など。対応は、AI(人工知能)を組み込んだ専門カスタマーサポートチームがリアルタイムで行う。ウォルマートで売っている商品以外のブランドもあり、その数は多岐にわたる。まさに会話型コマースを体現したサービスだ。現在、ニューヨークに展開中。
テキストコマースは次世代の買い物サービス
テキストコマースは、従来のショッピングアプリをユーザーがまずインストールすること、そしてそのアプリを実際によく利用することのハードルの高さから生まれた。自分専用にカスタマイズされた提案のテキストが送られてくれば、思わず確認したくなるし、何より手軽である。
テキストコマースはまだ日本では事例がないが、これからのEコマースを担う存在になっていくかもしれない。
【参照サイト】PopSugar’s new commerce play is a buy-by-text service
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