語ればウォッシング、黙ればハッシング? 気候変動時代の「正解のないプロセス」を伝える企業発信のあり方
気候変動に対する企業の役割が重要となる中、いま多くのサステナビリティ・広報・マーケティング担当者が「何をどこまで語るべきか」というジレンマに直面しています。
社会からの期待に応えようとするあまり、実態以上の表現をしてしまう「グリーンウォッシング」。その反面、批判を恐れた結果、価値ある活動までも口を閉ざしてしまう「グリーンハッシング(沈黙)」。こうした二極化するコミュニケーションのあり方は、企業の歩みを止め、社会との信頼関係を損なうリスクを孕んでいます。
「正解」が見えない中で沈黙を貫くことは、本当にリスクを回避していることになるのか。あるいは、完璧ではない歩みをさらけ出すことは、ブランドを傷つけてしまわないのか。
こうした葛藤の根底には、常に明白な成果を求める、これまでのビジネスの評価軸との乖離があるのかもしれません。その前提が、かえって企業を「情報を出せない・アクションを取れない」状態へと追い込んでいるのです。
しかし、この停滞を打ち破るヒントは、世界各地で動き始めている「誠実(Integrity)」なコミュニケーションの事例の中にあります。
今回、Climate Creative Cafe vol.23では、欧州の最新規制や企業の先進事例を追っているハーチ欧州の伊藤恵が登壇。EU各国で施行予定の「グリーンクレーム指令」をはじめとする法環境の変化から、企業による実践例まで、気候変動をめぐる情報コミュニケーションについて解説します。
いま、なぜ情報発信が求められるのか。そして企業は「何を、どのように」届けることが重要なのか。誇張と沈黙を超え、不完全さを抱えながらも社会と共に歩むための「誠実な発信」の形を共に探ってみましょう。
イベント概要
開催日時:2026年7月1日(水)17:00〜18:30
参加費用:無料
開催場所:Zoom
主催:Climate Creative(ハーチ株式会社・株式会社メンバーズ)
お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください
※ Zoomは16:50オープン
※ イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください
当日の流れ
17:00~|オープニング
17:10~|第1部:気候変動×情報の届け方の現在地(Climate Creative)
- なぜ今「誇張」と「沈黙(ハッシング)」がリスクなのか?
17:20〜|第2部:欧州・グローバルの最新事例から学ぶ「誠実な発信」の境界線(ハーチ欧州 伊藤)
- 欧州「グリーンクレーム指令」が変える表現のルール概論
- 企業による誠実なコミュニケーションの事例
17:50~|クロストーク・Q&A
18:20〜|クロージング
※ 内容は変更になる場合があります
こんな方におすすめ
- 企業の広報、マーケティング、サステナビリティ部門で情報発信に携わっている方
- 自社の環境アクションを伝えたいが、ウォッシングのリスクを懸念して慎重になっている方
- 情報発信の必要性は感じているが、具体的にどう発信し、行動を起こすべきか悩んでいる方
- 欧州などの最新の法規制や、グローバルブランドの成功・失敗事例を実務に活かしたい方
- 「誠実さ」を軸とした新しいコミュニケーションのあり方を探究したいクリエイターの方
- そのほか、気候変動と情報、言葉の届け方に関心のある方はどなたでも!
登壇者紹介
伊藤 恵(ハーチ株式会社・グローバル事業担当執行役員)
ハーチ欧州英国支部。ロンドン在住。一橋大学社会学研究科修了。学生時代は東京・シンガポール・香港などアジアのグローバルシティの公共空間・緑化空間について研究し、その後オフィスのインテリアデザインを手掛ける企業にてプロジェクトマネジメントに携わる。現在はIDEAS FOR GOODでのライティング・編集ほか、欧州現地でのリサーチ・プロダクト制作に取り組む。
中村 優花(株式会社メンバーズ 脱炭素DXカンパニー)
「気候変動をビジネスで解決する」というミッションに共感し入社。気候変動×マーケティングを主な支援領域とし、企業のサステナビリティに関する情報発信やマーケティングなどを支援。2023年度グローバルコンパクトネットワークジャパン CSV分科会幹事。マーケティング学会 サステナブル・マーケティング研究会メンバー。
仲原 菜月(ハーチ株式会社・IDEAS FOR GOOD副編集長)
大学在学中は政治経済を学びながら難民支援や環境課題の解決に従事し、スウェーデンに留学。ウクライナ避難民の写真展を都内で開催。脱成長、紛争予防、自然観などを中心に執筆。
過去のイベントレポート
- 気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?
- あらゆるデザインに人類学の眼差しを。気候危機時代に人文科学とビジネスはどう共創するか
- 気候変動を「自分ごと」にするには、残業をなくせ?デンマークでの自然な行動変容の仕掛け
Climate Creativeとは
IDEAS FOR GOODでは、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」を株式会社メンバーズとともに実施しています。Climate Creative Cafeでは、気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における1人1人のクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。
【関連記事】創造力で気候危機に立ち向かう「Climate Creative」特設ページ
▶︎ Peatixイベントページよりお申し込みください。






