All posts by 仲原 菜月

米国の大学「音楽教育の脱植民地化」を目指して教員募集

メキシコの大学で募集が開始されたのは「脱植民地化された音楽教育」の教授。人種の偏りが指摘される音楽業界に、教育の現場から変化を生む動きが高まっているようです。私たちが耳にする“人気曲”も変わっていくかもしれません。

光害を減らして、渡り鳥を守ろう。北米「街の消灯」が、マルチスピーシーズの実践に

都会の眩しい光は、人間だけでなく鳥にも大きく影響を与えています。特に、長距離を移動する渡り鳥たちにとって、慣れない場所での強い光は、命を奪う危険も伴うのです。これを解決するべくアメリカでは渡り鳥のために消灯する取り組みが広がっています。

「自然を守る」への違和感。人間と人間以外に切り分ける二元論から脱却するために

自然保護や自然環境……環境問題をめぐる議論で何度も耳にする「自然」という言葉。その意味を見直してみると、言葉が人間と世界の関わり方を形作っている背景が見えてきました。

広場の天文時計が一瞬止まった?チェコで広がる「No Rush Day:急がない日」

2024年4月3日、チェコ・プラハにある天文時計の針が、一瞬止まったようです。しかし故障ではなく「急がない日」の企画として意図的に止めたもの。世界最古の時計が、急ぎすぎる現代の暮らしと車のスピード違反に警鐘を鳴らしています。

スイスのシニア女性グループが、歴史的勝訴。気候危機への対策不足は「人権侵害」

「私たちはロッキングチェアに座って編み物をするために生まれたわけじゃない」──そう語ったのは、スイス政府を相手に、気候変動の訴訟で勝利したシニア女性グループの1人。2024年4月9日、欧州人権裁判所が気候変動の訴訟において初の判決を下したのです。

微生物と共に社会をつくる?人間中心ではない「マルチスピーシーズ」の社会がもたらす喜びとは【多元世界をめぐる】

「マルチスピーシーズ」という言葉、聞いたことがありますか?「多種」を意味するこの言葉が今、人間中心のデザインから脱却する一助になるとして注目されているのです。愛媛大学のルプレヒト教授にお話を伺ってきました。

旅する意味の再発見。地域や人と繋がれる宿泊先が見つかる世界の検索サイトまとめ

地域との繋がりを育む旅行が、Z世代を中心に注目を集めています。住民との繋がりや地域への貢献を大切にしている宿泊先を見つけられるウェブサイトが立ち上がっています。

ごみ27分別の暮らし、実際どう?鹿児島・大崎町の循環型ホステルに泊まってみたら

リサイクル率が高いまちは、どんな暮らしをしている?鹿児島・大崎町にできた、実際のごみ回収システムに沿った分別を体験できる宿泊施設に行ってきました。

ポスト成長型ビジネスのヒント、ここにあり。事業に“限界“を導入するハンドブック

成長に依存しない企業なんて、どうやって作るのか。この疑問にヒントを与えてくれる、ハンドブックがあります。果たして「限界」を取り入れた事業は実現するのでしょうか。

競合のパッケージを乗っ取り、そのワケは?公正なチョコづくりを訴えるTony’s Chocolonelyの“皮肉な”キャンペーン

このパッケージ、あの有名チョコブランドにそっくり……?これはTony’s Chocolonelyが始めた皮肉たっぷりの企画。突如、予期せぬ事態になり一つのパッケージだけグレーに変更を強いられました。そしてその変更がまさかの反響を呼ぶのです。

これが、車に支配された都市だ。まちの主役は誰か?を問う“未来予想図”

都市は、誰のために開発されるのでしょうか?そんな問いに立ち返ってみると、車が中心のまちづくりに違和感が……。そんな想いから強烈でちょっと不気味な都市の“未来予想”が誕生したようです。

次々と立ち上がる「女性主導メディア」が、世界のタブーに切り込む

3月8日は、女性の地位向上や権利の保護を呼びかける「国際女性デー」です。そんな今日は、男性中心のメディア界において逆境に立ち向かい、タブー視される話題に切り込む女性主導のメディアを紹介します。

法廷に立つ「自然」は気候危機を止めることができるか

気候変動をめぐる訴訟が増え、「自然そのもの」が原告となる事例も見られます。しかし裁判という人間の仕組みが環境破壊を止めるには、前例のない思考が必要となるようです。

コメディが気候変動に本気で向き合ったら?課題を笑いで発信する事例4選

気候変動の漫才があったら、見てみたいですか?いま世界各地で「笑い」の力で社会環境課題を解決しようとする動きがあります。興味をそそる事例をまとめてみました。

若者とシニアをつなぐ。LGBTQ+当事者が支え合う、LAの多世代ハウス

LGBTQのムーブメントは若者だけのものではありません。実はLGBTQのシニア世代が社会的に孤立する課題が起きています。L.A.ではシニアと若者の支え合いが生まれてるのです。

“ストーリーのある魚”を。漁師から集めた「データ」で南アフリカの村を守るアプリ

水産資源の乱獲は、生態系だけでなく漁村にも大きな打撃を与えました。「いつ・どこで・誰が・どう」魚を獲ったかを記録すると、海の生命と村の暮らし両方が救われるという仕組みとは、一体どんなものでしょうか。