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国境を越えるシェアハウス。多様性社会の実現を目指す「ボーダレスハウス」【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

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ボーダレスハウス

この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2022年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちは企業と出会って何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「多様性」テーマで訪れたのは……

職業や国籍の違う10代から30代の仲間達と一つ屋根の下で暮らすシェアハウスを運営するボーダレスハウス。同社は「日本にいながら留学生活」をコンセプトにした国際交流メインのシェアハウス運営を通し、あらゆるボーダーを超えた直接的な関わりを作る機会を提供している。

今回私たちは、ボーダレスハウスの社長・李成一(リ・せいいち)さんをはじめとするスタッフの方々からお話を伺った。

ボーダレスハウス

ボーダレスハウス・李さん

多様性社会につなげるために

Q.ボーダレスハウスは何をしている企業なのですか?

国際交流メインのシェアハウスを運営している会社です。コンセプトは「日本にいながら留学生活」。入居者たちの国籍が偏らないよう調整しながら運営を行っています。

Q.今後、活動エリアを拡大する予定はありますか?

ボーダレスハウスを運営する目的は、多様性社会へのきっかけになることです。そのため、現状ビジネスの成功のためにエリアを展開することは予定していません。

反対に言うと、多様性社会につながる可能性があるのであれば、エリアの拡大も考えたいですね。例えば、もし展開するのなら、ある程度多様性への理解が広まっているアメリカやヨーロッパよりも、そういった考えが広まっていないアジアに焦点を当てたいです。

Q.シェアハウスにおいて問題が起こることはありますか?

育ってきた環境が違いますから、少なからず問題は起きます。日本人どうしでも、育ちの違いや習慣のズレからトラブルが起こることもありますよね。大事なのは問題が起こったときにどうやって解決するかということ。ルールを決めて話し合うことです。問題そのものよりも、問題が起きたときに「誰かが歩み寄る過程」が大事だと思います。

Q.多様性のある社会のためにどうしたら変化を起こせるのでしょうか?

多様性についての理解者を増やしていくことで世界が変わっていきます。ですから、まずは身近な人に共感してもらうことから始める必要があります。大切なのは、自分の周りの人にどのようなストーリーを伝えていけるかということ。それが波及して大勢の人に伝わっていくことで、変化が起きていくと思います。

ボーダレスハウス

ボーダレスハウス山本さん(左)ダニエルさん(右)

小さなことから少しずつ

文化の違いだけではなく、育ってきた環境の違いからも問題は起こる。だからこそ、問題そのものよりも、問題が起きた場合にどうやって解決するかの過程が大切なのだと学んだ。

また、「身近な人に共感してもらうことから変化が始まる」というボーダレスハウスの考え方から、最初から大きな変化を作ろうとはせず、自分たちができる小さなことから少しずつ行動していくことが大切だと感じた。まずは、この考え方を身近な人に広めていくことから始めたいと強く思ったのだった。

記事執筆者:沼田高校2年生(岡野樹菜、原田優希、金子玲華、佐々本結菜、高木聡、寺尾享悟、河本玲奈、野﨑陽花、栗栖力也、渡部未侑、安藤嶺樹、近藤陽、中原芽唯、戸田綺花、鈴政杏佳)

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