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国籍も年齢も越えて。多様な人々をつなぐボーダレスハウス【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

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ボーダレスハウス

この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2023年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業・団体に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちはそこで何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「多様性」テーマで訪れたのは……

私たちが訪問したのは、日本で家を借りることのできない外国人に住環境を提供し、国際交流の場をつくるボーダレスハウス株式会社です。

今回は、同社の細木拓哉さんにお話を伺いました。

ボーダーを越えたつながりを

Q.ボーダレスハウスとは?

世界中から集まった人々が一緒に暮らしながら異文化に触れ合えるシェアハウスです。日本では、来日した外国人が家主から断られて家を借りられないという問題がよく起きています。これに対し「保証人や高い初期費用なし」で入居でき、国際交流ができる環境を提供しているのがボーダレスハウスです。

国籍や人種、宗教など様々な違いを持った人同士が、シェアハウスを通じて直接的な関わり、互いの国の文化を伝えあえるような環境を作っています。

細木さん

細木さん

Q.シェアハウスを運営するうえでどのような工夫を行っていますか?

差別や偏見を無くすために、年齢や国籍が違う人でもシェアハウスの中で自由に交流できるように部屋のしくみを工夫しています。例えば、ホワイトボードを設置しみんなで決めた部屋の管理の当番を書いたり、チェックリストを書いたりして意見共有をしたりしています。

モットーは「Go Beyond」

Q.細木さんがこの仕事をするきっかけは何でしたか?

きっかけは、カナダへの留学でした。ホストオーナーが日本人である自分の文化の話を聞いてくれたことによって、自分も外国の文化に興味を持ち、外国の人と交流したいという想いが芽生えたのです。

また、留学先で、国際交流を通じて人々が繋がっていく場面を見て、今まで自分自身が他人事のように感じていた国際問題が身近になったことも大きなきっかけの一つでした。

ボーダレスハウスの部屋

ボーダレスハウスの部屋

Q.細木さんはどのようなモットーで働いていらっしゃいますか?

モットーは、「Go Beyond」です。これは、昨日の自分たちを超えるという意味を持っています。

また、変な偏見から相手を判断しないこと、相手に目を向けて話すこと、当たり前が当たり前じゃないと意識すること、難しい日本語をわかりやすい日本語にすることも心がけています。

ボーダレスハウス見学のようす

見学のようす

取材を通して

終始笑顔で話を聞いてくださり、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださった細木さん。国際交流をするうえで相手の文化を知ることや優しい日本語を使うことなどたくさんのことを心がけており、こだわりを強く持っている方だと感じました。

細木さんの話を聞き、私たちは「変な偏見を持たないこと」「無知無関心をやめること」「いろいろな文化や価値観を尊重すること」「何事にも積極的に取り組意見交換を活発に行うこと」が大事だと考えました

これからの高校生活では、まず知らないことを積極的に調べ、自分の考えだけで物事を考えず周りの意見や考えにも耳を傾けること、いろいろな文化を学校で学べる機会をより増やすことを意識していきたいです。

執筆者:沼田高校2年 松井愛純、山田璃音、桑原瑠衣、大庭愛、森宗天音、斎藤羽月、山本心愛、祢冝元七瀬

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