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エネルギーで“作りたい世界”を描く。「自然電力」が考える、地球の在り方【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

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風力発電

この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2023年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業・団体に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちはそこで何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「エネルギー」のテーマで訪れたのは……

今回私たちは、自然電力株式会社People Experience部・部長の足立遼介さん、一般社団法人GBPラボラトリーズ副代表理事・事務局長の低引稔さんのお二人にお話を伺いました。

自然電力株式会社は、再生可能エネルギー発電所の開発、電力供給を行う会社です。再生可能エネルギーを普及させるためのイベントなども行なっています。

自然電力さんとの対話の様子

自然電力さんとの対話の様子

小さなことから環境に貢献することが大切

自然電力は、リーダー層を中心に屋久島での研修を行っています。屋久島で自然の循環や人間の営みとの繋がりを学びながら、会社の価値観の共有を行います。「色々なものとの繋がりは切り分けられないはずなのに、自分たちは切り分けて、自然をどう都合よく使うかを考えてしまっている」というお話を聞いて、全てを繋げて物事を考え、動くことが大切であると感じました。

また、単にエネルギーを供給するだけではなく、「自分たちはこういう世界観を実現したい」という想いを伝えることを大切にされていました。それに対して、自分たちの想うことを隠さず、全てを伝えていることにロマンがあると感じました。

自然電力

地域から世界まで幅広く課題解決に向けて活動する

今回はお二人に、仕事をする上で大切にされていることを伺いました。足立さんは、「自分を大切にはする。けれど、特別視しない。思いっきり攻めて自分の手に負えない会社にすること」であるとおっしゃっていました。

また、低引さんは、「地域から世界まで幅広く課題解決に向けて活動する。出てきたアイデアを実現する力を持ってる人を育てること」だそうです。

ただ建てるのではなく、周辺環境が改善することを目指す

お二人の話を聞いて驚いたポイントは三つあります。

一つ目は、会議で使うパワーポイントは英語だということです。理由は、グローバル社会に適応しようとしているからだとお話しされていました。二つ目は、様々な分野とコラボレーションした取り組みです。たとえば、自然電力は野外フェスとも協業しています。CO2を排出せずに作った再生可能エネルギーだという証明書などを購入し、その電気を使うことによってCO2排出実質ゼロの野外フェスを実現。再生可能エネルギーをより身近に感じられるような斬新な取り組みで、とても面白いと感じました。

三つ目は、周囲の自然環境に配慮して発電を行おうとしていることです。たとえば、自然電力はただ発電施設を建てるのではなく、周辺の環境を改善するようにしています。太陽光パネルの角度を調整し、地面に日光が当たるようにすることでパネルの下の植物の成長を守っているのです。

こうして、環境にまで配慮して発電している会社は珍しいのではないでしょうか。

自然電力オフィス

自然電力社のようなサステナブルベンチャーのためのインキュベーション施設、シティラボ東京にて

取材を終えて

今回お話を伺って、印象に残ったことが多くありました。まず、お話ししてくださったお二人のお話や声に「優しさ」が滲み出ていたことです。取材は、足立さんと低引さんと、椅子を囲んで話す形で行われました。まるで、生徒同士かのように心の距離が近く、親近感が湧きました。

また、お二人の受け答えが早く、常日頃から仕事のことについて考えているのだなあと思い、自然に対しての熱意を感じました。

お話を聞いて、これからは自然環境に配慮したクリーンな製品を使っていきたいと思ったのと同時に、足立さんのように自分のやりたいことの為に熱意を持ち、低引さんのように 「社会を変える」という大きな夢を持っていきたいなと思いました。

アクションを起こすためにまずは、SDGsに配慮した企業について調べたり、訪問したりして自分の思う理想的な環境について考えて、構築していきたいです。

執筆者:冨岡叶太、谷本匠馬、西本颯生、中野優樹、日野隆治、下園健真、椎原葵生、藤井悠太、渡部頼人、鋤田獅友、坂耕生、中山隆之介、金藤陽翔、野上晴斗、山本涼太、森下弘昭、田村涼馬、川﨑雄大

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