世界初、VRで楽しむ海底の旅。ユーロスターが乗客にVR体験を提供へ

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イギリスとフランスやベルギーなどのヨーロッパ大陸とを結ぶ高速鉄道のユーロスターが、列車内でVR(バーチャルリアリティ)を体験できるサービスを発表した。

ユーロスターは、イギリスからヨーロッパ大陸へ渡る際にドーバー海峡トンネルを通過する。そのため、旅行者からは「ドーバー海峡を通るときに海底の魚を見ることができるのか?」という質問が多く寄せられていた。そこから着想を得て誕生したのがこのVR体験サービス「Eurostar Odyssey」だ。「Eurostar Odyssey」は、海底トンネルの通過中にVRヘッドセットを利用することで乗客が実際に海底の中にいるかのような体験をすることができる。このような車内サービスは世界初の試みだ。

旅行者が増える夏の時期に合わせて発表された「Eurostar Odyssey」は、没入型3DのVRヘッドセットを若い旅行者へ無料で配布すると公表しており、臨場感あふれるオンボードアドベンチャーの旅へと誘う。没入型3Dのヘッドセットを乗客へ提供することも旅行業界としては初の試みとなる。

旅行者がユーロスターに搭乗し、VRスマートフォンヘッドセットを装着すると、バーチャルトレインの屋根がガラスの天井に変わり、周囲の景色が水中の世界へと変化する。 2人の海洋探検家であるローズとブノワのガイドにより、人魚とのミーティングやカリスマ的なタコとの出会い、海賊の遺物伝説の物語などが紹介されながら海底の中を進んでいく。また、航海者=乗客それぞれが道に沿って異なる種を数え競い合う、というゲームも搭載されており楽しむことができるという。

ユーロスターの海底の旅

Image via Eurostar

海の生き物、沈んだ宝物、神秘的な海の景色を見ながら列車で旅をする。これまでとは全く異なった新しい次元でヨーロッパ旅行が楽しめる、非常にユニークな車内エンターテインメントサービスに仕上がっている。

「Eurostar Odyssey」は、Apple、Androidの旅行者自身が持つデバイス上でユーロスターの車内エンターテインメントシステムにログインすることで利用できる。対象となるユーロスターの機種はe320とe300モデルの列車で、ロンドンとパリ、リール、ブリュッセル、リヨン、フランス南部間でサービスを楽しむことが可能だ。

旅に出るということは、新しい世界を見るということ。「Eurostar Odyssey」は、VRという最新テクノロジーを活用し、その旅の過程さえも思い出深いものに変えてくれる。世界初のサービスとなるこのユーロスターの取り組みは、子供だけでなく大人にとっても最高の旅のエンターテインメントとなるにちがいない。

【参照サイト】Eurostar unveils world’s first onboard virtual reality experience: ‘Eurostar Odyssey’
(※画像提供:Eurostar

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