All posts by Megumi

手話がもっと伝わる空間へ。英国ろう学校の「五感に寄り添う」新校舎
聴覚障害のある人にとって、光や色は学びとコミュニケーションの要です。英国最大のろう学校「ヒースランズ・スクール」に完成した新校舎は、その前提をゼロから組み直し。光の差し込み方や音の静けさ、視線のつながりまで設計された建築は、教育格差を埋めるための解決策を提示しています。

ファッション、農、音楽。英・トットネスの事例に学ぶ、足元から未来を育てる「トランジション」
トランジション・タウン発祥の地、イギリスの小さな町トットネス。パンデミックを経て、彼らの思想は今、どのように進化したのか。ファッションの地産地消から、土と人を育む農園、若者のための音楽の居場所まで、現地で出会った4つのユニークな実践を取材しました。

4組の同性カップルがそれぞれ“子ども”と向き合う。映画『ふたりのまま』が映す、多様な家族の築き方
渋谷区でパートナーシップ制度が始まって10年。しかし「婚姻の平等」はまだ遠い日本で、子どもを育てる同性カップルの日常を追ったドキュメンタリー映画『ふたりのまま』が公開されます。社会の中で「いないこと」にされがちな家族のありのままの姿は、私たちに何を問いかけるのでしょうか。

旅の主役は、犬。ヘルシンキが発表した世界初の「犬専用」観光ルート
人間中心に設計された街を、もし「犬の視点」でデザインし直したら?フィンランドの首都ヘルシンキが、世界初の「犬専用」公式観光ルートを発表しました。

「ケアとしての金融」をデザインする。wait, what.が仕掛ける、公共を育むお金の新しい使い方
お金は「成長」のため?それとも「ケア」のため?スイスの投資会社wait, what.は、金融をコミュニティや生態系を育む道具として再設計。公共の価値を生み出す、新しい投資のカタチに迫ります。

飛行機に乗れるのが特権ならば、陸路の長距離移動は「超特権」か?
サステナビリティへの関心が高まる中で、「飛行機に乗らない」という選択肢が注目されています。しかし、それに代わる陸路の長距離移動は本当に誰もが選べる手段なのでしょうか?

循環が暮らしに“溶け込む”まち。海と森に囲まれたノルウェー・ネスオッデンで、サーキュラースポットをめぐる
ノルウェー・オスロの対岸に位置するネスオッデンは、自然と隣り合わせの暮らしのなかで、サーキュラーエコノミーを「実践」から「文化」へと育てている町です。海、川、森、そして人の手。修理し、貸し合い、つながり合う──その日常の積み重ねに、循環型社会のヒントがありました。

この世界を、人間以外の視点でデザインしたら?英・Design Museumの『More than Human』展レポート
世界を人間以外の視点でデザインしたら?英国の『More than Human』展は、自然や動物の視点で世界を見直す試み。9つの印象的な作品から、この時代の“共に生きるデザイン”を考えます。

人・自然・地域と共につくる。英国の港町が育てた、循環するスキンケアブランド
英国のビューティーブランド「Haeckels」を取材しました。地元の海藻を使った製品で知られる同ブランド。広告に顧客を起用したり、製品の価格を顧客が選べるシステムも?その背景にある哲学に迫ります。

月32万円の「ベーシックインカム」で何が変わる? UBI Labが構想する、英マンチェスターでの社会実験
生活を揺るがす様々な「危機」に揺れる英国社会。既存の社会保障が綻びを見せる中、なぜ市民は「ベーシックインカム」を求めているのでしょうか。人々の「時間」と「信頼」を取り戻し、経済そのものを再設計する壮大な社会実験が、マンチェスターで始まろうとしています。

AIは環境の“味方”か、それとも新たなリスクか?貢献と負荷のトレードオフを考える
AIは環境の味方?それとも新たな負荷?再エネ最適化や自然保護の裏で、大量の電力と水が使われている現実も。環境負荷の「トレードオフ」の前提を見つめ直します。

修理体験が、生きた学びに。学生がPCをリペアし寄付する、NZのデジタルデバイド解消プロジェクト
まだ使えるのに、買い替えていませんか?ニュージーランドでは、不要になったラップトップを若者が修理し、必要とする家庭に届けるプロジェクトが広がっています。電子廃棄物の削減、デジタル格差の解消、若者のスキル育成。RADは、三つの課題に同時に応える地域主導の挑戦です。

【パリ現地レポ】AIから都市、鉱物、アートまで。私たちを取り巻く「変化」の意味を問うChangeNOW 2025
2025年、パリ協定の採択から10年。ChangeNOW 2025では、AI、都市、鉱物、アートの現場から「足元」や「内面」を見直すセッションが展開されました。現地の様子をレポートします。

ブリュッセルが描く、10分都市構想。“移動のしやすさ”を可視化するデータがカギに
ベルギーのブリュッセル市が「15分都市」を超える「10分都市」の構想を発表しました。データを駆使して街をデザインするアプローチに注目が集まります。

気候変動への「適応」は諦めではない。フランスが“4℃上昇”に備える計画を発表
仏政府が第三次国家気候適応計画(PNACC3)を発表し、気候変動の影響が避けられないことを前提に、数十の対策を提示しました。適用策の重要性に注目が集まる一方、国内では資金不足の懸念も広がっています。

「社会的責任は私たちのDNA」NBAが挑むスポーツ環境負荷削減の最前線【Sport for Good #4】
ファンや地域社会に対する影響力を活かして、長年にわたり社会貢献・環境保護プログラムを展開してきたNBA。今回はそんなNBAのサステナビリティ・ディレクターに、その背景にある想いをインタビューしました。