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身近にできるちょっとした社会貢献を提案する「TRUNK(HOTEL)」【高校生が出会ったサステナ企業・団体】

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画像提供:TRUNK(HOTEL)

画像提供:TRUNK(HOTEL)

この記事を執筆したのは、広島の「高校生たち」である。

未来を見据えた高校2年生たちが、さまざまな生き方を知り価値観を広げ、自分らしさを問う探求学習「わたしプロジェクト」。その一環で生徒たちは2022年に広島から東京を訪ね、ワクワクするようなサステナブル事業に取り組む企業に足を運び、自ら取材を行った。

高校生たちは企業と出会って何を学び、何を感じたのだろうか。

※以下、広島の沼田高校2年の生徒による記事となります

「旅」テーマで訪れたのは……

私たちが訪問したのは、渋谷にあるTRUNK(HOTEL)。自分らしく無理せず等身大で社会貢献を目指す「ソーシャライジング」というコンセプトを打ち出しているホテルだ。宿泊の機能の他にも、結婚式場や、レストラン、バー、ソーシャライジングなアイテムが並ぶコンセプトショップがあったりする。.

私たちは今回、同ホテルのSDGsに関わる活動や、社員の方々に内在する「WANT(やりたいという気持ち)」について特に知りたいと思った。取材では、事業の立ち上げから企画・デザインなどに関わってきた市川裕秀さんに話を聞いた。

ソーシャライジングホテルの裏側にいる人々

Q. TRUNK(HOTEL)では、具体的にどのような社会貢献に取り組んでいますか。

私たちの役割は、等身大で社会貢献できる仕組みをTRUNK(HOTEL)という場を使って提供することだと思っています。たとえばワインのコルクを家具にアップサイクルしたり、ビーチサンダルの余った端材を使ってまた新たなサンダルに生まれ変わるといった商品づくりをしています。

画像提供:TRUNK(HOTEL)

画像提供:TRUNK(HOTEL)

またラウンジでは定期的に空間装飾を変えているのですが、浜辺に打上げられた海洋漂流プラスチックを拾い集め、材料にしたランプシェードを展示したりしています。このような商品やアートを通じてTRUNK(HOTEL)にお越しいただいたお客さまに何か気付きのきっかけを与えることができたらと考えています。

ただし、なんでもリサイクルをすればいいというわけではありません。リサイクルをすることで、コストが高くなったり、製品の品質が落ちたりすることもあるので、一つひとつ判断しています。それが持続可能に繋がると考えています。

また当ホテルでは「ENVIRONMENT(環境)」「LOCAL FIRST(ローカル優先主義)」「DIVERSITY(多様性)」「HEALTH(健康)」「CULTURE(文化)」という5つのカテゴリーに注力し商品開発をおこなっています。社内にアトリエというデザインチームがあり、シャンプーやスリッパなどは自ら開発しており、ホテル内に飾られているアートは、障害者支援施設の人たちが描いたものの中からセレクトしたものがあります。

Q. TRUNK(HOTEL)で働く人々に内在する「WANT」について、教えてください。

私たちは、従業員のやりたいことを大切にしています。

たとえば、ホテルのパブリックテラスにて毎週月曜日フラワーマーケットを開催しているのですが、館内で行われるウェディングやイベント装飾で使用した通常では破棄されてしまう状態の良い花々を、アップサイクルして販売したいという従業員の声から生まれたものです。

画像提供:TRUNK(HOTEL)

画像提供:TRUNK(HOTEL)

また、TRUNKにはマニュアルがありません。最低限の接客のスタンダードを守った上で、お客さまが求める一歩先のサービスを提供できるように心掛けています。

Q. もし私たちがTRUNK(HOTEL)のような場所で働きたいと思ったら、今のうちからやっておいた方がいいことはありますか?

私たちは、創業当初から「業界にイノベーションを起こしたい」という思いで活動してきました。より新しいものを自分たちで生み出すことに価値を感じているのです。そのためにも、高校生のみなさんには、今しかできないことを思いっきりやってほしいと思っています。

たとえば私なら、本をたくさん読みそこから知識を得る人も素敵だと思いますが、いろいろな場所に出向いてたくさんの人とのコミュニケーションをとり、たくさん遊ぶということも大事だと思っています。なぜなら、その時にしか味わえない経験や出会いというものがあるからです。

生徒と質疑応答

取材を終えて、ふと考えたこと

話を聞いていると、環境にいい場を生み出していくためにただ考えるだけでなく、実際に海岸へ足を運んでごみを拾い集めたり、障害者支援施設とつながりを持ったりと、さまざまなこだわりが伝わってきた。

また職場としても、従業員一人ひとりに内在する「WANT」の意志を尊重することで、自由で柔軟な考え方ができる場となっていることがわかった。一人ひとりの「WANT」を実現していくことで、間接的に環境や社会のサステナビリティに貢献しているのではないか、と思えた。

これからの時代、私たちには、新しいものを生み出していくだけでなく、すでにあるものに新しい価値を付けたり、そういった新しい価値がついたものを評価できる社会システムの一部になっていくことが求められていると感じる。

高校卒業後、勉強はもちろん、それ以外の旅などにもたくさんの時間を使いたいと率直に感じた時間だった。旅先で感じたこと、経験したことをもとに、自分のスタイルや「等身大のありかた」を確立するきっかけを作れるはずだ。

記事執筆者:沼田高校2年生(應和優衣、山本将大、渡邉一誠、田邊生逢󠄀、藤尾光、岡下楓、松潤、杉田将吾、松本陵雅、木原萌華、藤岡颯太、上川華生、清平明日香、大町遼史郞、畑河内菜々花、大谷春生葉、柘植渉)

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