イケア、家具に第二の人生を与える「Circular Hub」をIKEA港北にオープン

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スウェーデン発祥の家具製造・販売大手イケアの日本法人であるイケア・ジャパン株式会社は2月13日、家具に第二の人生を与え、顧客にサステナブルな暮らしのアイデアを届けるスペース「Circular Hub(以下、サーキュラーハブ)」を日本で初めてIKEA港北にオープンした。2021年夏までに、全国の他8店舗(仙台・新三郷・立川・Tokyo-Bay・長久手・鶴浜・神戸・福岡新宮)でも順次展開する予定だ。

「サーキュラーハブ」は、地球にも人にも好影響を与えることを目指すイケアのサステナビリティ戦略「People & Planet Positive(ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ)」に基づく取り組みで、全世界の店舗での展開を計画している。IKEA港北の「サーキュラーハブ」では、顧客から買い取ったイケアの家具や展示品を購入できる。さらに、従業員による家具の組み立てを見学できるコーナーや、商品のメンテナンス方法などに関するワークショップ「Learn & Share area」を設け、顧客がより簡単かつ手頃な価格でサステナブルな暮らしを実現できるよう提案していく。

2019年度には全世界のアウトレットエリアで、返品・破損・製造中止製品・展示品を含む約6,200万個の潜在的な廃棄物のうち、約3,900万個を再販売した。今後は「サーキュラーハブ」として生まれ変わり、人々と地球により一層配慮した循環型社会に向けて、家具に第二の人生を与える情報発信基地となり、サステナブルな消費の促進に寄与していく考えだ。

イケアは、2030年までに循環型でクライメート・ポジティブな事業を実践することを目標とし、以下のような具体的な取り組みを展開している。

「BuybackFriday – バイバック(買取り)フライデー」の実施

世界27カ国で、2020年11月24日から12月3日まで実施した家具買い取りキャンペーンだ。日本では2020年には前年比約11倍の製品個数を買い取った。

全ポリエステル製品を再生可能・リサイクルポリエステル製に

石油由来のバージンポリエステル素材への依存を終わらせ、2030年には再生可能素材やリサイクルポリエステル素材のみを使用することを掲げている。2020年には、ポリエステルを使用する繊維製品の約90%をリサイクル素材に切り替えた。

環境に配慮した木材の管理

イケアで使用する木材の98%を、より持続可能な調達先から仕入れたリサイクル材またはFSC認証林の木材にしている。原材料の責任ある使い方にも配慮しており、生産時に発生する木材の廃棄物を最小限に抑えている。

使い捨てアルカリ電池の販売終了

2021年10月までに、世界中の商品展開から非充電式アルカリ電池を外し、販売を終了する予定だ。代わりにLADDA(ラッダ)などの充電式電池を販売することで、長期的には温室効果ガス排出量を削減しながら顧客の節約にもつながるとしている。日本でもアルカリ電池の店舗在庫がなくなり次第、順次販売終了となる。

「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするイケアは、今後も循環型経済と気候変動に対するさまざまなソリューションを提供していく構えだ。

【参照サイト】人と地球にやさしい循環型社会にむけて 家具に第二の人生を与える情報発信基地 日本初の「Circular Hub」がIKEA港北に登場!
【関連記事】イケア、77年の歴史で初の家具買取キャンペーン「BuybackFriday」を実施。循環型ビジネス移行へ弾み
(※画像:イケア・ジャパン株式会社より引用)

※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Economy Hub」からの転載記事となります。

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