SNSで流れるニュースを見ていて、疲れた気分や暗い気分になったことはないだろうか。私たちが日々目にするニュースは、新型コロナの感染状況や、交通事故、自然災害、殺人事件や戦争についてなど、悲劇に関するものが大半を占め、見ていてポジティブな気分になれるものは、なぜかとても少ない。

そうした深刻な報道に疲れてしまった人たちにおすすめしたいのが、ハッピーなニュースを専門的に扱ったニュースサイトだ。それらのサイトには、ホッキョクグマが気候変動に対応して賢く生き残っているという調査結果や、ロシアの都市では一部のロシア人住民がウクライナからの難民を支援していること、さらにはある地域の消防士が幼児を助けたことまで、見ていて少し安心できるようなニュースが数多く掲載されている。

今回の記事では、そんなハッピーなニュースに特化したニュースサイトを5つ紹介する。

ハッピーなニュースを報道するメディア

1. Positive News

Positive Newsは1993年に設立された独立系メディアで、いいニュースを報じることを「建設的ジャーナリズム」と呼んでいる。否定的で対立に満ちた見出しを並べる代わりに、幸せなニュースに焦点を当てているニュースサイトだ。

同メディアの運営組織は英国を拠点としているため、同サイトの記事は英国にまつわるものが多い傾向にあるものの、社会、環境、ライフスタイル、科学、経済など、幅広いトピックに関する記事を公開している。

2. Good News Network

Good News Network（以下、GNN）は、1997年からスタートし、2万1,000を超えるポジティブなニュース記事をアーカイブしているニュースサイトだ。GNNの創設者は、メディアが前向きなニュースを報道しないことに対する課題感からGNNを立ち上げたという。

GNNではAndroidとiOS向けのモバイルアプリも提供しており、スマートフォンから気軽にニュースをチェックすることも可能だ。

3. The Optimist Daily

The Optimist Dailyは、オープンソースの日刊紙だ。その使命は、解決志向のポジティブなニュースを提供し、世界中の人々に前向きで楽観的な考え方を広めることだという。

その使命に則り、同サイトの「Today’s Solutions」というコーナーでは、一日一つ、世の中の課題の解決策を提示するニュースがピックアップされている。

4. Reddit/UpliftingNews

Redditは米国発の掲示板型ソーシャルニュースサイト。日本でいう「5ちゃんねる」のように、ユーザーがあるスレッドを立て、それに対して別のユーザーが書き込みを行うことができるサービスだ。

そんなReddit上に、「Uplifting News」というスレッドがある。同スレッドは「前向きで高揚する気持ちのいいニュース記事を共有する場所」として2012年に立ち上げられ、コミュニティとしてこれまでに1,680万人超が参加してきたという。ユーザーは各ニュースに対してコメントをすることもでき、ユーザー間でのニュースに関する議論も活発に行われているようだ。

5. The Happy News

The Happy Newsは、ポジティブなニュースを伝える新聞だ。英国の作家兼イラストレーターのエミリー・コックスヘッドによって2015年に発行が開始され、以来、3か月に一度のペースで発行されているという。

The Happy Newsには、世界中から集めたポジティブなストーリーや、読者から推薦された「EVERYDAY HEROES」──身近に存在する素晴らしい人々や組織の紹介が、ポップでカラフルなイラストと一緒に掲載されており、これまでの新聞のイメージを覆すようなものになっている。

まとめ

世の中には悲劇的なニュースが数多く存在する。それは紛れもない事実だ。しかしそれと同じくらいの量のポジティブなニュースが存在することも、また事実である。

だとすれば、ネガティブなニュースにばかり触れるのではなく、ポジティブなニュースにも同じくらい触れることで、よりバランスの取れた見方で世界を見つめることができるようになるのではないだろうか。

今回紹介したサイトはいずれも英語のサイトだが、自動翻訳機能なども活用しながら、ぜひチェックしてみてほしい。

Edited by Kimika