都市農業とは?
都市農業(都市型農業)は、東京やニューヨーク、ロンドン、パリなど大都市の市街地区画内で農業をし、食物を生産・流通させること。たとえばビルの中の室内農園や、建物の屋上農園、住宅街などにある市民農園(共同で管理する小規模な畑)などだ。国連のレポートによると、世界中で8億人以上が都市で農業し、家畜を飼育しているという。英語だと Urban farming や、Urban gardening、Urban agricultureなどと呼ばれる。
これまで農業といえば、郊外や地方の広い土地がないとできないものであったが、ビルなどの高さや傾斜面を利用する「垂直農業」などをすれば、都市の狭い土地でも作物を育てることができる。2050年までには人類の80%が都市に住むといわれる中、都市農業は、増えゆく都市の人口に見合う食糧需要を満たすのにも大きな役割を果たすだろう。
他にも、下記のような社会的メリットがある。
- フードマイル削減(生産地と消費地を近づけることによるCO2削減)
- 都市に住む人にとっての身近な農業体験の場を提供(誰もが生産者に)
- 災害時の食糧供給や、避難場所
- 都市緑化によるストレス軽減(※「都市の緑化でメンタルヘルス向上」米ペンシルバニア大学が発表)
- 都市に住む人の農業への理解醸成

近年では、都市の建築に農業を融合させた「アグリテクチャー」も世界中で建ち始めている。スウェーデンでは、全長60mの高層オフィスビルで農業を行えるアグリテクチャーが建設中だ。このビルでは、エネルギーの循環により、環境負荷の低い持続可能な農業とビル運営を両立させている。
農作物の生産に使用されるエネルギーの少なくとも50%はオフィスエリアの床下暖房として利用され、オフィスエリアで排出されるCO2は野菜の生産に利用される。そして植物が生み出す新鮮な酸素がオフィスに戻るという仕組みだ。この循環型システムにより、伝統的な農業に比べて毎年1000トンものCO2と5000万リットルの水を削減することができるという。
画期的な取り組みが増える都市農業。災害や飢餓にそなえるという意味でも、積極的に進めていきたいところだ。
【参照サイト】GREENSGROW – What is urban farming?











