Tag Archives: フランス

「足るを知る」を国策に。脱成長と公正な移行の起点となる「十分政策(Sufficiency Policy)」のいま

脱成長が理念の領域を抜け、政策にも取り入れられはじめました。その中核にあるのが「十分政策(Sufficiency Policy)」。欧州で進むエネルギーや住居への介入は、私たちが個人の心がけとして抱えてきた「足るを知る」を、社会システムとして実装する試みです。「成長か否か」の二元論を超え、「何をもって十分とするか」を問い直す、変革の現在地を描きます。

自転車政策は「住みやすさ」の指針であり「美学」。パリが示した、文化としてのサステナビリティの育て方

パリでは自転車が「環境にいい移動手段」ではなく、街の心地よさをつくる文化として根づきつつあります。最新研究が示すのは、インフラ整備だけでなく、緑化や公共空間の再編が人々の移動と価値観を変えたという事実です。

今こそ、火災と生きる知恵を。南仏・マルセイユで始まった、住民が自ら街を守る「火の学校」

フランス・マルセイユで始まった「火の学校」。大規模火災を経験した住民たちが、消防に頼り切るのではなく、自らの手で家を守る「自己防衛」の知恵を学んでいます。災害のトラウマを「学び」と「文化」へ変える、気候変動時代の新しいコミュニティのあり方を探ります。

循環を産業として成立させる市場条件とは?欧州リサイクル大手・Gallooの現場から紐解く

欧州で進むELV規制や資源安全保障を背景に、循環経済は理念から産業の段階へ。リサイクル大手Gallooへの取材から、工程設計と投資判断によって「循環」を成立させる欧州リサイクルの最前線をひもときます。

「同じ野菜、違う値段」は公平になり得るか。買う人が価格を決められるフランスの市場

フランス南西部ベルジュラックで開かれる、価格を「自分で選ぶ」市場。三段階の価格設定で、誰もが地元の食にアクセスでき、生産者の収入も守る仕組みです。旧工場を活用したこの実験は、食と連帯のあり方を日常の選択から問い直しています。

「スロー」は気候危機への処方箋となるか。ファッション・建築・テクノロジーの実践からの考察

スローなファッションウィークに、スロー建築、スローフード、スローシティも……?世界各地で起きる「ゆっくりであること」に価値を置く取り組みが、気候変動へのアプローチを問いかけます。

気候変動解決に向けた、世界のできごと【2025年ハイライト】

世界の平均気温が史上最高を記録したとの知らせと共に年が明け、気候正義の本格化、適応策の発表、揺れる規制と、2025年も気候変動をめぐる様々な動きがありました。編集部の視点で、1年を振り返ります。

「クリスマスプレゼント、新品じゃなくていい」最新調査から見える、変わり始めた消費観

クリスマスプレゼントは新品であるべきなのでしょうか。Back Marketの調査からは、贈る側と比べ、もらう側のほうがリファービッシュ品に前向きな実態が見えてきました。整備済製品が問い直す、贈与と消費の価値観の変化を読み解きます。

リペア

モノも心も修復する、世界のリペアアイデア5選【2025年ハイライト】

「壊れたら捨てる」から「直して、より良くする」へ。2025年に世界で進む「リペア(修理)」の最前線を特集!パタゴニアやVEJAなど、モノ・心・社会を紡ぎ直す5つのGOODなアイデアを紹介します。

「香り」という媒体が、境界をほどく。分断の時代に、感性はどこまで世界をつなげるか

資生堂の研究員・幸島柚里さんは、香りを「自然と人をつなぐ感性のインターフェース」として再定義しています。アート作品や万博プロジェクトで境界をほどく香りをデザインし、分断を超えて世界とつながる新たな体験を提案します。

腕を組んで楽しそうに歩く若者たち

”いい伝え方”って、こういうこと。社会課題に切り込む広告5選【2025年ハイライト】

世界のソーシャルグッドな取り組みをウォッチするIDEAS FOR GOODが2025年に目にした広告やキャンペーンの中から、「伝え方」の工夫が傑出していた事例を5つ厳選して紹介する記事です。

海に浮かぶ帆船

エコと速さを両立?風力で進む次世代貨物船。グッドニュース5選【2025年12月】

日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情を生む議論に疲れたあなたに。心が少し明るくなる世界のグッドニュースを5つピックアップしてお届けします【環境配慮も速さも両立する風力貨物船】

「移動」とは、生きること。自然とともに動いてきた人類は、いま何を動かしているのか

かつて自然とともに動いていた人類はいま、経済のリズムに合わせて地球を動かしています。止まることを忘れたこの時代に、「移動」とは何かを問い直すことは、生き方そのものを見つめ直すことなのかもしれません。

商品の基準も価格も報酬も、市民が決める。フランスの小売ブランドが拓く消費の民主化

価格は誰が決めるのか。酪農家の危機を前に生まれた「C’est qui le patron?!」が生み出したのは、商品基準と価格を市民が投票で決める仕組み。1ユーロで参加できる組合と徹底した透明性が、生産者を支える新しい消費の形を広げてい

飛行機

プライベートジェットでの旅に、気候負担を。欧州8カ国の連合が進める「ラグジュアリー航空税」

航空業界の排出量の半分以上を、わずか1%の航空旅行者が生み出している事実。これに対し、ヨーロッパ8カ国が連合を組み、プライベートジェットなどに「ラグジュアリー航空税」を課税する計画を発表しました。

テルモン、シャンパーニュを風で“スローに”運ぶ。仏企業で「帆船輸送」が拡大

「母なる自然の名のもとに」。シャンパーニュのメゾン・テルモンが、2025年から北米向けに風力貨物船で輸出を始めます。「風で運ぶ」という選択が、いまフランスで産業として動き出しています。