地域の人が集い、楽しめる循環型コインランドリー「Green Laundry Lounge」

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日々の生活のなかで必ず出る洗濯物。特に夏は、汗をかいたシャツや下着など、毎日のように大量の衣類を洗う人も少なくないだろう。そんな日常生活に欠かせない洗濯。実は、地球環境に大きな負荷をかけている。

学術誌『Sustainability』に発表された論文(※1)によると、家庭用洗濯機の使用により、世界全体で約20兆リットルの水と電力100テラワットが消費されている。また洗浄、乾燥、アイロン、ドライクリーニングによるCO2排出量は、年間およそ5.3億トン。洗濯は、温室効果ガス排出の主な原因のひとつと考えられているのだ。

そんな環境負荷の高い「洗濯」が毎日行われているのが、コインランドリー。この場所をもっと環境に優しく楽しい場所にしようと、米国にとあるコインランドリーが誕生した。機械設計技師であるジェイ・デサイ氏がオープンした「Green Laundry Lounge」だ。

greenlaundrylounge

image via greenlaundrylounge

Green Laundry Loungeは、「持続可能なランドリーとコミュニティーの場を作りたい」というジェイ氏の想いから、サウスキャロライナにオープンしたコインランドリー兼カフェ。ここには繊細な衣類やブランケット、布団など、様々なものを持ち込めるだけでなく、エネルギー効率の良い洗濯機が導入されていることから、35分~1時間で洗濯が完了する。さらに、使用されている洗剤が、環境負荷の小さいものである点も特徴だ。

そしてもう一つの特徴が、「地域の人々が集う場所」である点だ。ここには、屋外の公園や中庭、飲食物を提供するカフェラウンジ、子どもも大人も楽しめるiPadステーションがあるほか、書籍なども用意されており、訪れた人々は楽しみながら待ち時間を過ごすことができる。コインランドリーでありながら、地域の人や家族と交流できるハブとしても機能しているのだ。

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併設しているカフェラウンジでは、「農場から食卓へ」を意味する“Farm to table”が掲げられており、地元で調達されたオーガニック食材を使った新鮮でヘルシーな食事が楽しめる。また、食を通して地域の魅力を再発見できるだけでなく、100%リサイクル素材でできたコーヒーカップやリサイクル素材でできたラウンジの家具や建築素材など、廃棄物の価値も再発見できる仕掛けが満載だ。

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コインランドリーというと、洗濯物を洗うだけの質素な場所をイメージするかもしれない。そんななか、Green Laundry Loungeは、訪れるだけで無理なく環境に配慮したアクションに貢献でき、さらには地域の人たちとのつながりを深められる空間になっている。

日本でもすでに、カフェを併設したコインランドリーなどが増えている。Green Laundry Loungeのような人にも地球にもやさしいコインランドリーが誕生する日も、そう遠くないかもしれない。

※1 Laundry Care Regimes: Do the Practices of Keeping Clothes Clean Have Different Environmental Impacts Based on the Fibre Content?(Sustainability)

【参照サイト】Green Laundry Lounge (GLL)
【参照サイト】First look: Green Laundry Lounge redefines what a laundromat can be
【関連記事】コインランドリーでがん検診。待ち時間で医療を届けるアイデア
Edited by Tomoko Ito

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