世界初、カナダが「たばこ1本1本」に警告表示する国に

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カナダの保健省が、たばこに関する厳しい規制を世界禁煙デーの5月31日に発表した。国民の健康のために、箱ではなく「たばこ1本ずつ」に警告を印刷することを義務付ける、世界初の例となる。

たばこの警告内容には、「たばこはあなたの臓器に害を与える」「たばこは癌を発症させる」「たばこは子どもを傷つける」「一口吸うごとに毒」などと直接的な言葉を用いている。

英語とフランス語のこれらの表示は、同国で愛用されるリトルシガーやチューブ、チップペーパーなどにも印刷される。パッケージには、最新のグラフィック画像とともに喫煙による健康被害の注意喚起がなされるという。たばこを吸う人が健康への警告を完全に回避することは、事実上不可能となるのだ。

この規制は、喫煙者への禁煙を促し、たばこを吸わない人たちをもニコチン中毒から守る目的だ。特にカナダ政府は、若者に対してたばこの魅力を減らすことへ力を注いでいる。目標は、2025年までに国内でのたばこの使用率を5%未満にすること。

2021年に行われたカナダの全国的なたばこ・ニコチン調査によると、15歳以上の喫煙率は約10%で、電子タバコの使用率は約17%だという。たばこの箱に画像付きの警告表示を導入して以来、喫煙率を12%〜20%減少させる効果があったことがわかっている。

カナダ国旗を背景に喫煙する人

たばこ1本1本への警告表示の規制は、2023年8月1日に施行され、段階的に広まっていく予定だ。年内にはほとんどの対策が導入され、2025年4月末にすべてのサイズのたばこを警告付きで販売する予定だ。カナダ全土のすべての人がたばこの危険性に関する情報を入手し、自身の健康のための選択のきっかけを得られるようになることを目指していく。

カナダのたばこ1本1本への警告表示の規制は、国民の健康のことを本当に考えるのならば、国内の法をきちんと整備しなければならないと学ぶ事例だ。中国で食べ残し禁止法が可決されたことで、食品ロス削減へ大きく前進したニュースも記憶に新しい。

このように、国が主導して社会課題へ取り組むことによって生まれる変化に期待したい。社会課題に対して行動を起こすのは、個人が先でも国が先でもない。変わろうと思った瞬間から誰もが動いていくことで未来につながるはずだ。

【参照サイト】Health Canada – Canada to become first country in the world to require health warnings on individual cigarettes
【参照サイト】Statics Canada Canadian Tobacco and Nicotine Survey, 2021
【参照サイト】厚生労働省 たばこ製品の健康警告表示
Edited by Kimika

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