UMEKITA URBAN UPCYCLERS 第3回レポート:発想を学ぶアップサイクルとサーキュラリティ(循環)

Browse By

生活者と企業をつなぐ”体験型共創プラットフォーム”「PLAT UMEKITA(ぷらっとうめきた)はエシカル、サステナブル、ウェルビーイングなど新しい時代の価値観を楽しい体験に変換して提供する施設です。IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社はTOPPAN株式会社、CINRA, Inc.、学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学の4者で「PLAT UMEKITA企画編集室」を立ち上げ、ETHICAL(倫理的な)とENTERTAINMENT(娯楽)を掛け合わせた”エシカルテインメント”をテーマに様々な体験型プログラムで都市公園の魅力を国内外に発信しています。

その取り組みの一つとして、うめきたからこれからの持続可能な未来に向けた新しい経済や都市のあり方を模索し、実践するためのラーニング・プログラムを毎週水曜日(第2回・3回はそれぞれ土曜日・火曜日実施)に行っております。

2024年10月~12月を第1期とした初回のテーマは「アップサイクル(価値がないと思われているものを、価値あるものに変える経験)」。インプットや実践を通して、自分、都市、社会の未来は、自分たち自身の手でよりよいものに変えられるという創造的自信(クリエイティブ・コンフィデンス)を取り戻す3か月です。

2024年10月30日(水)に実施した【第3回講義:発想を学ぶアップサイクルとサーキュラリティ(循環)】では、第2回に引き続き講師としてごみの学校・寺井正幸さん、ゲストとして『HOZUBAG』の制作に携わる株式会社HOZUBAG・武田幸子さんを迎え、「アップサイクルを通してどんな地域や社会を実現したいのか?」ということについて講義やワークショップを通して考え、アップサイクルに対する自分ならではの視点を身に着けることを目指しました。

ごみの学校・寺井さんによる講義

はじめに、ごみの学校・寺井さんよりごみとリサイクルについて講義を行っていただきました。事例としてプラスチック、古着、食品を挙げながら、それぞれどのような経緯を経てリサイクルされているのか、現状の課題は何なのかということについて教えていただきました。

すべてに適合する課題として、ものとしての価値以外が評価されていないため、再資源化の動機づけにならず、大量焼却や資源の大量消費につながっているということがありました。それに対し、寺井さんはリサイクルによるプラスの感情を得られる仕組みをつくり、コトとしての価値を高めていくことでリサイクル率の上昇に繋がるのではないかとおっしゃっていました。

HOZUBAG・武田さんによるワークショップ

その後、株式会社HOZUBAG・武田さんからHOZUBAGの紹介と製品化までの背景についてお話していただいた後、HOZUBAGの素材に使用されている不要になったパラグライダーのコードを参加者の皆さんで解体するWSを行いました。

ワークショップの内容は絡まってしまったコードを1つ1つ解くというシンプルなものでしたが、参加者の皆さんは黙々と集中して作業していただき、”コトとしての価値を不要になったものにのせる”体験をしていただけた時間となりました。ワークショップ後も参加者のみなさんからは、「経済的価値は低いかもしれないが、普段の仕事や家庭から離れ1つのことに100%没頭できた貴重な時間だった」というような声をいただきました。

 

FacebookX