IDEAS FOR GOOD Museum in PLAT UMEKITA「アップサイクル」2024年10月-2025年1月

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IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社は、TOPPAN株式会社が開設した大阪・梅田の体験型共創拠点「PLAT UMEKITA」に共創パートナーとして参画し、サステナブルな未来に向けた展示「IDEAS FOR GOOD Museum in PLAT UMEKITA」を企画しました。

IDEAS FOR GOOD Museum in PLAT UMEKITAの初回となる、2024年10月から2025年1月中旬までのテーマは「アップサイクル」。アップサイクルとは、従来は廃棄されていたモノに、新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。近年、さまざまな業界で注目されている手法です。

本企画では、「食」「ファッション」「ライフスタイル」「PLAT UMEKITA」の4つのカテゴリに分けて、廃棄物削減につながるユニークなアップサイクル商品をご紹介します。新しいものを購入するかわりに、少しでもごみを減らせるアップサイクル商品を選んでみてはいかがでしょうか。

この記事では、展示プロダクトの一覧をご紹介します。ぜひPLAT UMEKITAに足を運んでみてください。

UPCYCLING IDEAS × 食

素材をまるごと使って廃棄物を減らすZENB

ZENB(ゼンブ)は、素材まるごとの栄養をおいしく食べる「新しい食」を提案する。普段捨てられている植物の皮、芯、さや、種、わたなどを余すところなく使った様々な製品を展開。ZENBヌードルは、スーパーフード黄えんどう豆100%でつくられている。ZENBペーストは、トウモロコシだったら芯まで丸ごと、枝豆だったらサヤまで丸ごと使用してつくられる。

折れたバットをアップサイクルした箸「かっとばし!!」

かっとばし!!は、折れたバットをアップサイクルするプロジェクト。プロ野球界を中心に社会人野球や大学野球等で使用された後、役目を終えた折損バットや作る際に出た端材をアップサイクルする。適度な堅さとしなやかさを併せ持つバット材はお箸の素材としても最適。売り上げの一部は「アオダモ資源育成の会」を通じて植樹や育成に使われ、再び未来のバットを産み出している。

漁網アップサイクルエコたわし「天洋丸」

漁網エコたわしは、役目を終えた漁網をたわしにアップサイクルした製品。長崎の橘湾でカタクチイワシを巻き網で漁獲している「天洋丸」が、網修理の際に切り出した網を洗浄、使いやすいサイズにカット・100℃のスチーム殺菌を行い、たわしにアップサイクルする。古くから漁師が古網をたわしに再利用してきた文化を継承し、海の環境保全に繋げている。

廃車の窓ガラスからできたグラス「mado」

madoは、廃車の窓ガラスを破砕・回収したものを原料に、琉球ガラス職人の手によってガラス食器にアップサイクルするプロジェクト。沖縄では、戦後に米軍基地で廃棄されたジュースの空き瓶を集め、ガラス職人たちが生活用の雑器を作りはじめたという歴史がある。当時の職人へのリスペクトを込め、リサイクル原料を活用したものづくりを継承することで、沖縄の環境を守っていくことを目指している。

廃棄ガラスからできた曲線美ストロー「SU」

SUは、大阪大学発の端財アップサイクルプロジェクト「etsaw(エットソー)」から誕生した、ガラスストロー。廃棄ガラスを原料に、ガラス工房「fresco(フレスコ)」の協力を得て、ガラスストローを製品化。

UPCYCLING IDEAS × ファッション

ブラジル発、アルミ缶のプルタブからできたプルタブ・バッグ

PULL TAB seriesは、アルミ缶のプルタブをアップサイクルしたバッグやアクセサリー。ブラジルの貧困地域の女性たちによって作られているフェアトレード商品で、アルミ缶のプルタブをひとつずつ、クロシェ編みというブラジルの伝統的な編み方でつなげてつくられている。ソーシャルプロダクツ・アワードで、2014年に 「特別賞 アイデア×デザイン」を受賞。

目薬の容器からできたアイウェア「eyeforthree」

eyeforthree(アイフォースリー)は、ロート製薬株式会社の社内ベンチャー支援プロジェクトから誕生した、目薬の廃プラスチックをリサイクルしたアイウェア。フレームは、目薬ボトルの生産過程で出るプラスチックを、粉砕・乾燥させて再生PETの形にしたものを100%使用。塗装などをしないことで、お客様が使わなくなった後も回収しリサイクルすることが可能。

おもちゃから生まれた腕時計「YOT WATCH」

YOT WATCH(ヨットウォッチ)は、廃棄されるプラスチック製おもちゃを回収して、それを原料に腕時計にアップサイクル。子どもが使い終えたものを、子どもが使う新たなものへ生まれ変わらせたいという想いから子ども用の腕時計を開発。そして親子で地球のことを考えるきっかけにしてほしいという想いから大人モデルも開発。YOTは、おもちゃを意味するTOYのつづりを逆さにしている。

UPCYCLING IDEAS × ライフスタイル

おもちゃからできた家具「ecoBirdy」

ecobirdy(エコバーディ)は、使用済みのプラスチックおもちゃをリサイクルして作られた子ども用の家具。デザイン思考を活用して開発され、人間工学に基づいた形状で、丸みを帯びたエッジと広い座面を特徴としつつ、子供の安全性と快適性を重視した商品となっている。B Corp認定企業。

ホタテの貝殻からできたヘルメット「HOTAMET」

ホタテの水揚げ量日本一を誇る北海道・猿払村の廃棄貝殻をヘルメットにアップサイクルした製品。新品のプラスチックを100%利用するのと比較して、最大約36%の二酸化炭素削減に寄与。バイオミミクリーの考えに基づき、ホタテの構造を模倣した特殊なリブ構造をデザインに取り入れ、通常より約33%高い強度を実現している。

エスプレッソから生まれたスキンケア「Auraskin」

Auraskin(オーラスキン)は、エスプレッソの廃棄物をアップサイクルする、ギリシャ発のスキンケアブランド。リップバームや日焼け止め、ボディスクラブ、ハンドクリームなどを展開。動物実験は一切行っていない。

地下鉄引退車両のアップサイクルプロジェクト「Osaka Metroクリエイト」

Osaka Metroクリエイトの廃車再生プロジェクトは、約40年にわたって活躍してきた地下鉄車両を引退後もより多くの方々に親しまれ、活躍してもらいたいとの思いから企画された。Osaka Metroと大阪を中心としたクリエイターや事業者との共創により、吊り革に一枚物の本革を使用したリードのほか、吊り革を使ったバッグや運転席の計器をテーブルクロックに生まれ変わらせている。

タオルから生まれた着火剤「今治のホコリ」

今治のホコリは、タオル産地 ・今治で染色業を営む西染工で、染色後のタオルの乾燥時にフィルターに付着したホコリを着火剤としてアップサイクルした製品。これまで 1 日に 120 リットルの袋 ×2 袋の量のホコリを廃棄してきたが、廃棄物の減少を目的に開発。

廃棄針金から生まれた、咲きつづける胡蝶蘭のサブスク「コチョスク」

コチョスクは、ワイヤー胡蝶蘭レンタルサービス。ワイヤー胡蝶蘭は、廃棄される針金をワイヤーアートでアップサイクルした製品。枯れることのない素材でロスフラワーを削減。レンタル期間が終了すると返却され、次のお祝いに利用されることで循環を生み出す。売上の一部は森林保全団体『more trees』に寄付。

飲みながらアップサイクルを楽しく体験できるモノづくりバー「Rinne.bar」

Rinne.bar(リンネバー)は、不要だと思っていたものが、価値あるものに生まれ変わる「アップサイクル作品」づくりを誰もが楽しめる小さな「モノづくりBAR」。ものづくりのメニューは複数用意されており、廃材など、ゴミになってしまうはずだった素材を、アップサイクル作品に蘇らせるアイデアが充実している。

クリエイティビティを取り戻す。廃材のアップサイクルDIYバー「Rinnebar」の哲学

UPCYCLING IDEAS × PLAT UMEKITA

工業用クレープ紙でできたレジャーシート「crep」

crep(クレプ)は、山陽製紙が製造する工業用クレープ紙「crep paper」から生まれたレジャーシート。工業用クレープ紙「crep paper」はセメント袋の口縫い用テープや電線類を包装する紙として使われてきた素材で、独特のシワから生まれる強度と伸縮性、紙としては珍しい耐水性も兼ね備えた高機能再生紙。使い捨てではない新たな紙の可能性を広げている。
※PLAT UMEKITAオリジナル商品をインフォメーションで販売しております。

使用済みのパラグライダーをアップサイクルした「HOZUBAG」

HOZUBAG(ホズバッグ)は厳しい安全基準により飛ぶ役目を終えた、 行き場のないパラグライダーを回収、解体する拠点を京都府亀岡市に構え、バッグに作り変えることで資源が循環する社会を目指すとともに、地域の活性化、雇用の創出にも取り組んでいる。また、回収したパラグライダーからうめきたパークのキーカラーとなる部分を集め、来園する方がワクワクするようなパッチワークを施したオリジナルのレジャーシートや遊び道具を収納するバッグ、カートカバーを制作。
※うめきたパーク内で使用できるレジャーシート、遊び道具を無料で貸し出ししております。

■展示概要

  • 開催時期:2024年10月〜2025年1月21日
  • 開催場所:PLAT UMEKITA
  • 住所:大阪市北区大深町5番94号 グラングリーン大阪うめきた公園サウスパーク PLAT UMEKITA
  • 最寄駅:大阪駅
  • URL:https://platumekita.com/
  • 主催:PLAT UMEKITA企画編集室
  • 企画:ハーチ株式会社/IDEAS FOR GOOD
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